研究課題/領域番号 |
12470277
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松田 武久 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (60142189)
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研究分担者 |
富永 隆治 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (70136464)
居石 克夫 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70108710)
安井 久喬 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20089923)
中山 泰秀 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 室長 (50250262)
桟敷 俊信 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (20315089)
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キーワード | 人工血管 / バイオメカニックス / マトリックス |
研究概要 |
従来の人工血管は単筒式であり、プラスチック繊維を編み上げて作成するため、硬くて一心拍毎の血圧の変動に感応せず、このため吻合部における応力集中および流体力学的乱流発生より移植早期には血栓形成、長期においては吻合部での内膜肥厚による狭窄により閉塞する。本研究では、 1.従来の人工血管は新しい設計思想によって同軸二筒式のコンプライアントの人工血管の設計仕様とプロトタイプを作製した。即ち低圧領域では、内筒が拡張し、内筒と外筒が接してからは両者一体となって拡張するもので、理論的には内筒、外筒各々の圧依存性の拡大性と内筒と外筒の間隙の大きさに依存する。前者は材質に加え、膜圧と多孔性に依存することが理論的に導かれる。 2.素材はセグメント化ポリウレタン薄膜であり、エキシマ・レーザで微細孔を開孔して用いた。多孔化によって、また膜厚が小さくなると大幅に柔軟性は増大した。 3.管径-圧依存性は生体動脈(犬頸動脈)の"J"カーブを忠実に再現した。 肥厚・多孔質化度、内外筒の直径、材質を選択することによって、移植1〜3ヶ月ではJカーブは維持されていた。内外筒の癒着は生じていなかった。 4.現在、1ヶ年の長期における組織再構築を調べるために動物移植実験を行っている。平滑筋細胞の形質転換および再分化については、抗体を利用して経時的な変化を追跡し初期の目標を達成しつつある。 5.本研究は即にJ.Biomedical Materials Researchに投稿受理され、現在印刷中である。
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