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2001 年度 実績報告書

虚血モデル動物における神経細胞死メカニズムの再検討

研究課題

研究課題/領域番号 12470289
研究機関浜松医科大学

研究代表者

佐藤 康二  浜松医科大学, 医学部, 教授 (80235340)

研究分担者 渡部 和男  浜松医科大学, 医学部, 助手 (60107828)
植木 孝俊  浜松医科大学, 医学部, 助手 (60317328)
キーワード虚血 / 神経細胞死 / アストロサイト
研究概要

虚血モデル動物に於ける神経細胞死メカニズムを明らかにするために,平成12年度に引き続き,スナネズミ三分間前脳虚血モデル,脳卒中易発症高血圧自然発症ラット中大脳動脈永久閉塞モデル,視床の二次変性モデル,周産期仮死モデル等において,病変部と対照部から,それぞれRNAを抽出し,逆転写後,任意の塩基配列を持つprimerを用いてPCRを行い,Differential Displayを行い,病変部と対照部で発現程度の異なる新規遺伝子を検索した。その結果,いくつかの候補が得られたが,ノーザン法で詳細に再検討した結果,骨形成蛋白と結合能を有する機能ドメインを有する一つの新規遺伝子を得,その全長cDNA配列を決定した。In situ hybridizationによる検討では,この遺伝子はアストロサイトに限局して発現していた。中枢神経系を構築する主要な細胞の一つであるアストロサイトは、ニューロンを機械的に支持するのみならず、神経栄養因子等の種々の蛋白質性因子を産生することにより、ニューロンの分化や機能の調節に関わることが近年明らかとなりつつある。特に,虚血性脳障害・外傷性脳障害,あるいは神経変性疾患においては,その病変部において反応性のアストロサイトの増殖すなわちグリオーシスが起こることが知られている。従って,本遺伝子は虚血モデル動物に於ける神経細胞死メカニズムに密接な関係を有するものと考えられる。今後,この新規遺伝子の機能解析,発現動態の解析を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] C. Kanaka: "The differential expression patterns of messenger RNAs encoding K-Cl cotransporters (KCC1, KCC2) and NKCC1 in the rat nervous system"Neuroscience. 104. 933-946 (2001)

  • [文献書誌] K. Kuriyama: "Developmental changes in gephyrin and collybistin mRNA expressions in the rat olfactory bulb"Developmental Brain Research. 131. 67-72 (2001)

  • [文献書誌] F. Shu: "Developmental changes in Narp and PSD-95 mRNAs in the rat olfactory bulb"Developmental Brain Research. 132. 91-95 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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