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2002 年度 実績報告書

高力価レトロウイルスベクターを用いた悪性グリオーマ特異的遺伝子治療の開発的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12470290
研究機関高知医科大学

研究代表者

清水 恵司  高知医科大学, 医学部, 教授 (50162699)

研究分担者 豊永 晋一  高知医科大学, 医学部, 助手 (90335927)
中林 博道  高知医科大学, 医学部, 助手 (70346716)
朴 啓彰  高知医科大学, 医学部附属病院, 講師 (60333514)
池中 一裕  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (00144527)
キーワードGlioma / Retrovirus Vector / Promoter / MBP / Gene Therapy / SAGE / MAGE-E1
研究概要

1992年に米国で初めて実施された悪性グリオーマに対する遺伝子治療は、SV40プロモーターを組込んだ非特異的レイトロウィルスベクター産生(マウス)細胞を患者の脳腫瘍内に直接移植したもので、異種移植免疫反応を誘発するのみならず、正常分裂細胞にも重篤な副作用が生じる可能'性を有していた(Ram Z, et al. : Nature Med, 1997)。一方我々は、MBP遺伝子発現プロモーターで自殺遺伝子(HSV tk)を制御した脳特異的遺伝子治療の基礎的研究を繰り返してきた(J Neurosci Res 36,1993)。Polyoma ori発現遺伝子をレトロウイルス産生パッケージング細胞に導入することで高力価ベクターを入手し(Hum Gene Ther 9,1998)、この高力価レトロウイルスベクターを用いた遺伝子治療にてマウスグリオーマモデルを完治せしめた(Gene Ther 5,1998;Gene Ther 8,2001)。平成14年12月2目には、このベクターのコモンマーモセット(霊長類)に対する安全性試験が文部科学大臣の確認実験として承認を得た。現在我々は、高力価脳特異的レトロウイルス産生細胞(マスター細胞)の冷凍保存、およびこのマスター細胞から誘導したワーキング細胞の培養保存の、ベクターに対する安全試験を遂行する予定である。グリオーマ普遍発現遺伝子であるMAGE-E1遺伝子(Cancer Res 61,2001 ; Gene 277,2001)の発現プロモーターを同定し、このプロモーターを組み込んだ新しいグリオーマ特異的遺伝子治療の基礎的研究も遂行している。更には、このMAGE-E1遺伝子発現とグリオーマの発症に関する相関性を患者の主要組織適合遺伝子複合体(MHC)の観点から解析することは非常に重要で、「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」に従って、患者本人の同意を得ながら検索を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nakabayashi H, Shimizu K, Hara M: "Prognostic significance of cyclin A expression in meningiomas"Appl Immunohisto M M. 11(1). 9-14 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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