研究課題/領域番号 |
12470293
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
田渕 和雄 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50116480)
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研究分担者 |
岡本 浩昌 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (50336137)
鈴山 堅志 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (20325624)
白石 哲也 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (70206275)
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キーワード | 髄芽腫 / 腫瘍マーカー / プロテインチップ |
研究概要 |
脳腫瘍の分子診断と治療法確立のため、髄液中の微量蛋白質を解析することで脳腫瘍のバイオマーカーを探索した。健康成人5例、髄芽腫4例、グリオーマ3例、その他の腫瘍5例、その他の中枢神経系疾患5例の患者から、血液を混入しないように慎重に髄液を採取した。髄液は現役のまま疎水性チップ、陰イオン交換チップそして陽イオン交換チップ上に添加して、チップ表面に吸着させた後、洗浄し、energy absorption moleculeを添加した。感想後、ProtenChipリーダーでチップ表面に結合した蛋白質の分子量をSELDI-TOF mass spectrometry法にて検出した。それぞれのチップで20から30種類の蛋白質のピークを認めた。そのなかで髄芽腫に特異的に出現するピーク5種類を検出することができた。分子量とpI値によりweb searchを行い、数種類の候補蛋白質を確認することができた。現在、トリプシン消化によるマッピングを行い、それらを同定すべく研究を進行中である。 またそれらの髄液中の蛋白質発現パターンをクラスター分析し、分類化が行えるかどうかをbioinformaticsにて検討している。 同時に、健康成人と脳腫瘍患者とで血清中の蛋白質発現パターンの相違を同様の方法で検討している。今後血清中に認められるサロゲートマーカーを検索する予定である。
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