研究概要 |
脳動脈瘤標本および頸部頸動脈動脈硬化標本よりDNAを抽出し脳動脈瘤壁および頸部頸動脈動脈硬化プラーク内のHelicobacter pylori,Chlamydia pneumoniae,Cytomegalo virusの病原微生物DNA診断をPCR測定装置を用い行っている.頸部頸動脈における動脈硬化標本からは極めて高い確率でChlamydia pneumoniaeを検出した.さらにPCR法にて検討中である. また脳動脈瘤組織および頸部頸動脈動脈硬化標本組織標本を作成し免疫組織化学染色法にてChlamydia pneumoniaeの存在を検討した.頸部頸動脈動脈硬化では極めて高い確率で動脈硬化病変内にChlamydia pneumoniaeを認めた.しかし,脳動脈標本で検討したがわずかに染色性は認めるものの明確にその存在を明らかにするまでには至っていない. 平成13年度の研究課題として,脳動脈瘤の動脈硬化病変にまとをしぼりその病態を検討する.すなわち高感度定量的PCR測定装置および免疫組織化学染色法を用いて脳動脈瘤の動脈硬化病変に着目しHelicobacter pylori,Chlamydia pneumoniae,Cytomegalo virusを定量的に検討し,その局在につても組織学的に明らかにする.
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