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2000 年度 実績報告書

軟骨肉腫の遺伝子治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12470306
研究機関三重大学

研究代表者

内田 淳正  三重大学, 医学部, 教授 (40176681)

研究分担者 園田 潤  三重大学, 医学部, 助手 (20283525)
キーワード遺伝子治療 / 自殺遺伝子 / 軟骨肉腫
研究概要

平成12年度科研実績報告書
1、軟骨肉腫の動物モデルの確立
ヒト軟骨肉腫より樹立した培養細胞株が高率に生着し、腫瘤を形成する動物モデルを確立した。ヒトの軟骨肉腫に類似した動物モデルはこれまで確立されてなく、このモデルの開発により本研究の促進に役立つ。また、in vitroで生体の腫瘍と同様の細胞環境を作成するためコラーゲンゲル内三次元培養法を確立した。この方法での軟骨肉腫細胞は細胞間基質内に存在しており、細胞膜での直接的接合は認められず、自殺遺伝子の殺腫瘍効果の作用機序を解明するのに有効な細胞培養系であることが確認された。
2、軟骨細胞への遺伝子導入効率の向上
導入効率向上のための交流磁場刺激の条件設定についてのデータを集積した。その結果、1.5MH、50サイクルの磁場を5分間負荷することにより細胞障害性を示さずに、細胞膜に微小変化をもたらすことが確認された。さらに、この条件で一部の抗がん剤が細胞内に流入しやすくなることも確認された。今後、磁場負荷の条件をさらに拡大し、遺伝子導入効率の最適条件を決定する。また、新たな物理的負荷として、超音波、交流電流についても検討中である。
3、動物モデルによる遺伝子治療実験
先述の動物モデルによる自殺遺伝子導入治療実験を開始した。遺伝子導入と抗ウイルス薬の投与により、腫瘍増大を抑制することが確認された。遺伝子の繰り返し投与による安全性と有効性を検討中である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] M Seto: "Gene therapy of chondrosarcoma using retrovirus vectors encoding the herpes simplex virus thymidine kinase gene"Int J Oncology. 14. 1137-114 (1999)

  • [文献書誌] T Sano: "The Zymogen prothrombin stimulates cell locomotion and calcium influx in murine"Int J Oncol. 15. 1197-120 (1999)

  • [文献書誌] N Araki: "Intraoperative extracorporeal autogenous irradiated bone grafts in tumor surgery"Clin Orthop. 368. 196-206 (1999)

  • [文献書誌] M Tanaka: "Clinical significance of tenascin-C expression in osteosarcoma : Tenascin-C promotes"Int J Mol Med. 5. 505-510 (2000)

  • [文献書誌] Y Hioki,M Seto R: "Effects of biopsy on lung metastasis"Oncology Reports. 7. 837-840 (2000)

  • [文献書誌] A Uchida: "Molecular diagnosis and gene therapy in musculoskeletal tumors"J Orthop Sci. 5. 418-423 (2000)

  • [文献書誌] Hiroki Wakabayashi: "Prevention of Metastasis by a Polyamine Synthesis Inhibitor in an Animal Bone Metastasis Model"ONCOLOGY. 59. 75-80 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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