研究課題/領域番号 |
12470309
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 広島大学 (2002-2003) 島根医科大学 (2000-2001) |
研究代表者 |
越智 光夫 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70177244)
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研究分担者 |
榎本 浩一 島根大学, 医学部, 助手 (70112125)
望月 由 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10284192)
安永 裕司 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (40253075)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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キーワード | 胎児軟骨 / c-fos / 半層軟骨損傷 / 創傷治癒 / 細胞内カルシウム / ATP |
研究概要 |
創傷治癒において、c-fos遺伝子は創傷治癒における早期発現遺伝子であり、治癒過程に重要な役割を担っていると考えられる。成体の関節軟骨では半層損傷は治癒しないが、1998年、Nambaらはヒツジの胎児の半層軟骨損傷が治癒することを報告した。そこで我々は、胎児および成体ラットの半層軟骨損傷を作製し、治癒過程の差異をc-fos遺伝子の発現に注目して比較検討した。胎児においては、損傷後12日で治癒したが、成体では治癒しなかった。また、損傷後の関節軟骨におけるc-fos遺伝子発現の時間的変化をRT-PCRによって見てみると、胎児の方が成体に比べ、損傷後のc-fosの発現がより長く継続していることがわかった。すなわち成体では受傷後、発現レベルに変化はないが、胎児では受傷後1時間から発現が上昇し、6時間継続していた。またそのとき、c-fosは損傷周囲の軟骨細胞に局在して発現していることがin situ hybridizationによって明らかになった。次に細胞内カルシウム濃度とc-fos遺伝子の発現について、培養軟骨細胞、軟骨片を用いて胎児、成体で検討したところ、c-fos遺伝子の発現は細胞内カルシウム濃度によって調節されており、胎児は成体に比べ、細胞内カルシウム濃度の上昇が顕著であり、かつ細胞内カルシウムの上昇を促すATPに対する感度が高いことがわかった。 また、新たにP2Y2受容体の軟骨修復における関与や、ATPは軟骨細胞の増殖の制御に関与していることを明らかにした。
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