研究課題/領域番号 |
12470419
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
李 起学 (完山 学) 岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (90294420)
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研究分担者 |
中西 徹 岡山大学, 歯学部, 助教授 (30243463)
滝川 正春 岡山大学, 歯学部, 教授 (20112063)
窪木 拓男 岡山大学, 歯学部, 助教授 (00225195)
荒川 光 岡山大学, 歯学部, 助手 (30304314)
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キーワード | アデノウイルスベクター / BMP遺伝子 / CTGF遺伝子 / MC3T3-E1細胞 / TGF-β遺伝子 / ex vivo遺伝子導入法 |
研究概要 |
本年度の研究実施計画では、骨誘導蛋白(BMP)遺伝子を強制発現させるアデノウイルスベクターを作製予定であったが、BMP遺伝子の入手が困難であったため、BMPと同様に骨芽細胞の増殖や分化、石灰化に関与している結合組織成長因子(CTGF)をBMPの代わりとした。ヒトCTGF遺伝子とその転写制御を行うプロモーター(CAGプロモーター)、転写されたmRNAの安定性に必要なポリA部位から構成される外来遺伝子発現ユニットを有するプラスミドDNAをアデノウイルスゲノムDNAと293細胞(ヒト胎児腎細胞由来)へco-transfectし、相同組換えによりヒトCTGF遺伝子を強制発現させるアデノウイルスベクターを作製した。Ex vivo実験の前段階として、マウス骨芽細胞株であるMC3T3-E1 cellを用いたin vitroでの遺伝子強制発現ならびに蛋白産生をMOl50の感染条件で行った。その結果、Western blotとRT-PCRの結果より導入後7日を経てもヒトCTGF遺伝子の発現ならびにヒトCTGF蛋白の産生が確認できた。現在CTGF蛋白の産生によってもたらされる骨芽細胞への効果を検討中である。また、同様にしてTGF-β遺伝子を強制発現させるアデノウイルスベクターを作製中である。さらに現在、ex vivo遺伝子導入実験を行うためラット大腿骨における実験的骨欠損の作製と骨芽細胞の採取の準備を行っている。
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