研究分担者 |
藤村 哲也 徳島文理大学, 工学部, 助教授 (80219047)
鶴田 正彦 鶴見大学, 歯学部, 講師 (80089458)
河野 正司 新潟大学, 歯学部, 教授 (50014098)
竹内 久裕 徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10222093)
中野 雅徳 徳島大学, 歯学部, 助教授 (30136262)
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研究概要 |
平成13年9月4日に鶴見大学、新潟大学、徳島大学、徳島文理大学より各研究代表者およぴ研究担当者が出席して東京にて研究会議を行った。この際に昨年の会議にて議論となったインフォームドコンセントおよび具体的調査項目などについて討議検討が行われた。さらにデータ提供時のフォーマットなどについても具体的に検討が行われた。この会議の後もE-mail等を用いて意見交換を続け,データフォーマットについては各測定器個々に出力可能なフォーマットにてデータ提供を行い,データベース化する際に統一的なフォーマットヘ変換することとした。また咬合における正常者の定義については一元的に定めず,データベース内に咬合に関するチェックポィントを整備し,解析者が必要とする選択基準でのケース抽出が可能となるようにすることとした。さらに異なる測定器間でのデータ比較やデータを統合する際に障害となる基準平面の違いに関する問題については,測定器間で基準平面を統一するのではなく,基準平面や測定形式に依存しない解析方法について研究開発を行うことを徳島大学から提案した。一例を挙げるなら,顎運動範囲などは従来顎運動軌跡の前頭面投影図や矢状面投影図からの計測によって求められていたが,これらは基準平面が異なれば同じ運動であっても計測結果が異なることになる。一方,投影という手法によらず3次元空間のなかで運動軌跡を捉え,軌跡がつくる空間図形の体積や曲面の面積などを直接計測すれば基準平面の違いによる影響を排除することが可能となる。これについてはその研究結果の一部を第106回日本補綴歯科学会学術大会(平成13年10月,盛岡)にて発表した。現在は,各測定器から提供されるデータから標準データフォーマットへの変換プログラムを開発するとともに,解析パラメータについても広く意見を求めながら顎運動を多面的に捉えることが可能となるように研究中である。
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