研究課題/領域番号 |
12470425
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
佐藤 亨 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (50192092)
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研究分担者 |
相原 一之 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (70287176)
吉村 浩一 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (60287191)
腰原 好 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20085749)
三穂 乙暁 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (60307395)
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キーワード | 8分割バランサー / 体重8分割値 / 左右脚足底圧 / 体重均衡点 / 自然立位正面像 / 重力線 |
研究概要 |
本年度はまず8分割バランサーを購入し、全身および咬合等に特記すべき自覚症状を訴えない者の全身バランスを把握することを目標とした。 全身写真撮影による体の形態的状態を観察においては、43名の正常者を計測した結果、肩(左右肩峰)の高さの差と肩(左右肩峰間)の中心の重力線からの変位量、腰(左右前上腸骨棘)の高さの差と腰(左右前上腸骨棘間)の中心の重力線からの変位量、頭蓋(ナジオン相当の鼻根部と人中下点を結んだ線)と重力線のなす角度、頭蓋(ナジオン相当の鼻根部)の重力線からの変位量、頭蓋(ナジオン相当の鼻根部と人中下点を結んだ線)と下顎(人中下点と頤下点を結んだ線)の角度差において、平均および中央50%区間が明らかになった。{「自然立位正面像からみた骨盤、両上肢帯、頭蓋の左右対称性について」第104回日本補綴歯科学会学術大会にて発表} また同一の正常者について8分割バランサーを用いて体重8分割値の変動について検討した結果、左右脚の体重偏向傾向が同一のものは左右脚がともに体重の均衡を示したものはなく、4分割体重で前方傾向を示したものが多く現れる結果を示した。また両脚および片脚での体重均衡点の偏位は半数以上に認められたが、均衡点が動揺するものは少なく、またその動揺は前後的動揺であった。{「新規体重計(8分割バランサー)による体重8分割値の変動について」第10回日本全身咬合学会学術大会にて発表} 自然立位正面像での形態バランスと体重8分割バランスとの関係を検討した結果、今回計測した43名の被検者のうち,左右脚足底圧の対称性を持つものは16〜19名(37.2%〜44.2%)であり、左右脚足底圧の対称性と正面姿勢との関連において,とくにすべての条件で左右脚足底圧の対称性を持つものは,左右肩峰間の中心が重心線に近い位置にあることが認められた.{「8分割バランサーによる左右脚足底圧の対称者と正面姿勢との関連」平成12年度日本補綴歯科学会東関東支部総会・第4回学術大会にて発表} 現在、全身姿勢および全身体重バランスと咬合(顎運動)との関連について、ステレオカメラ用特殊スタンドにとりつけたナソヘキサグラフ(JM1000)を使用して検討をしている。
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