研究課題/領域番号 |
12470428
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
土井 豊 朝日大学, 歯学部, 助教授 (40116067)
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研究分担者 |
若松 宣一 朝日大学, 歯学部, 助手 (00158594)
足立 正徳 朝日大学, 歯学部, 講師 (60076057)
後藤 隆泰 朝日大学, 歯学部, 講師 (30121320)
亀水 秀男 朝日大学, 歯学部, 助手 (00152877)
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キーワード | 炭酸含有アパタイト / 超塑性 / 高強度緻密体 / 生体親和性 / 硬組織代替材 / 焼結 / 生体内吸収性 / 破骨細胞 |
研究概要 |
加熱電気炉および冷却装置付随圧縮棒(金属およびアルミナ)の設計・作製に手間取り、実際的な実験が可能となったのは12月初旬であるものの、炭酸含有アパタイトが超塑性現象を示すことはほぼ確認できた。円柱状圧粉体を750℃で焼結した試料を加熱下で荷重負荷し、荷重および加熱温度を変化させ試料長を自動取り込みした。その結果、10MPa下で試料長を自動取り込みすると加熱温度に比例して試料長が減少し、800℃の加熱下では80%強試料長が減少し、極めて大きく塑性変形することが明らかとなった。当然ながら、この塑性変形能は加える応力にも依存するが、現時点での応力では700℃以上の温度で塑性変形が発現することが確認できた。塑性変形すれば試料経は当然増加し、結果的には負荷する応力が減少する。現時点では、このことを考慮せずに、一定の応力を負荷しているため、試料径で補正した応力を負荷すれば、変形量はもっと増加することになり、より小さい応力負荷でも700℃程度の加熱で超塑性が発現する可能性がある。また、焼結体に代わり圧粉体を用いての同様な実験も考慮中で、このことを可能とする実験条件を模索すれば、焼結と同時に形状を変化させることが可能となるが、このことに関しては来年度の研究課題としたい。また、上述した800℃加熱下の超塑性試料は緻密化が向上していることが肉眼的にも想像でき、今後、超塑性試料の強度、硬さなどの機械的諸性質も同時に検討を加えながら、最適条件を模索する予定である。
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