研究課題/領域番号 |
12470428
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
土井 豊 朝日大学, 歯学部, 教授 (40116067)
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研究分担者 |
若松 宣一 朝日大学, 歯学部, 助手 (00158594)
足立 正徳 朝日大学, 歯学部, 講師 (60076057)
後藤 隆泰 朝日大学, 歯学部, 助教授 (30121320)
亀水 秀男 朝日大学, 歯学部, 助手 (00152877)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 炭酸含有アパタイト / 超塑性 / 硬組織代替材 / 生体親和性 / 高強度緻密体 / 焼結 / 破骨細胞吸収性 / 配向成長 |
研究概要 |
炭酸含有アパタイト焼結体は650〜800℃で適度な荷重を負荷すると大きな塑性変形(いわゆる超塑性変形)を起こす。この特異的な性質を利用して、生体親和性に優れた生体内吸収性の高強度硬組織代替材を開発する手法を検討した。 これまでに、700℃以上であればアパタイト焼結体は0.4kN程度の荷重を負荷すると塑性変形を起こし、その塑性変形量は温度、負荷荷重の大きさに関係することを明らかにしてきた。しかしながら、急激な変形は試料に亀裂を生じる為、変形速度をコントロールすることも重要な研究課題の一つとなった。また、負荷荷重を小さくしても、塑性による断面積の増大にともなう初期加圧力の低下を補うようにすれば、変形体に亀裂等の欠陥を生じることなく、より大きく塑性変形できる可能性が示された。 超塑性変形体の加圧面と側面のSEM観察およびX線回折から、粒子は再加熱によって大きく粒成長するとともに、加圧面に平行に配向することが示された。さらに、加圧下の粒成長は空隙を減少させており、より密に充填されていることが判明し、超塑性処理後では試料の機械的諸性質の向上が期待できた。 これらの結果から、塑性変形後の炭酸含有アパタイト焼結体は高強度硬組織代替材として充分に期待できることが示唆された。
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