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2001 年度 実績報告書

歯科治療時の術者の姿勢とストレス

研究課題

研究課題/領域番号 12470429
研究機関愛知学院大学

研究代表者

伊藤 裕  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (20139950)

研究分担者 橋本 和佳  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (90201706)
荒木 章純  愛知学院大学, 歯学部, 助教授 (10201295)
千田 彰  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (80097584)
鍋田 伸郎  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (70308790)
キーワード歯科治療 / 診療姿勢 / ストレス / 疲労
研究概要

支台歯形成時の無理な姿勢に起因するストレス状態の相違を明らかにすることを目的として、次のように実験を実施した。
被験者12名をランダムに2つのグループに分けた.実験群(6名)にはファントームを固定したまま.無理な姿勢を強いられるながら支台歯形成を行わせ、コントロール群(6名)に対してはファントームを自由に動かして,支台歯形成を行わせた。また、支台歯形成直前ならびに直後に採尿した.コントロールとして通常生活時における日内変動を把握するために,実験日の採尿時間と同じ時刻に採尿した.採取した尿中のアドレナリン.ノルアドレナリン.17-Hydroxycorticosteroids(17-OHCS),17-Ketosteroid Sulfates(17-KS-S)(すべてクレアチニン比),17-KS-S/17-OHCSの分析を外部業者に委託した.一方、被験者の主観的な身体の各部位に付いての疲労度についてアンケート(V.A.S.)も行った。さらに、支台歯形成中の姿勢の記録に際し.被験者の頭,肩,腰,腕に計測用の基準点となるようマークをつけて、支台歯形成中の被験者の姿勢をカメラで2方向より連続撮影を行い、姿勢の計測を行った.
その結果,尿ならびにV.A.S.についての全測定項目については両群間で統計学的有意差は認められなかった。形成時の姿勢については、一部の測定箇所で統計学的有意差が認められた。今回の結果より実験群の被験者は、自ら姿勢を変化することによってファントームが固定された環境に対応したと考えられ、その姿勢の変化が被験者にとってストレッサーとして影響を与えなかった可能性が考えられた。また、実験日のデータが通常時と比較して差がなかったことからも今回の支台歯形成は被験者にとってストレッサーとして影響を与えなかったのではないかと考えられた。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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