研究概要 |
これまで検索してきた口腔癌由来の培養細胞株10株(高転移株:6、低転移株:4)を用い、これら細胞にMMP-2,MMP-9,MT-MMP,TIMP-1,TIMP-2の遺伝子を導入し、導入された細胞株と導入前の細胞株について以下の比較検討を行った。1)MMPsならびにTIMPsの発現状態を免疫組織染色ならびに免疫電顕レベルで比較検討した。2)MMPsならびにTIMPsのmRNAの発現状態をノーザンブロットにて解析し比較検討した。3)遺伝子導入細胞株ならびに非導入細胞株の培養上清ならびに培養細胞でのMMPs,TIMPsの発現状態、活性化をゼラチンザイモグラム、ウエスタンブロットにて解析し比較検討した。4)培養線維芽細胞株に遺伝子導入培養口腔扁平上皮癌細胞株の培養上清を加え、MMP,TIMPの発現状態の変化をゼラチンザイモグラム、ウエスタンブロットにて検索し、両者間の相互作用について検討した。5)遺伝子導入細胞株ならびに非導入細胞株の培養上清ならびに培養細胞での各種サイトカイン(TGF-α,β,TNF-α,IL1β,IFN-Υ)の発現状態をウエスタンブロットならびにRT-PCR法にて検索し、これら因子の相互作用について解析した。6)フローサイトメトリーにて遺伝子導入培養口腔扁平上皮癌細胞株での各種MMPs,TIMPsの発現程度を検索し、非導入株のデーターと比較検討した。
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