• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

MMP,TIMP遺伝子導入による口腔扁平上皮癌転移機構の解析と転移制御への応用

研究課題

研究課題/領域番号 12470442
研究機関熊本大学

研究代表者

篠原 正徳  熊本大学, 医学部, 教授 (90117127)

研究分担者 大林 武久  熊本大学, 医学部, 助手 (80304997)
池辺 哲郎  九州大学, 歯学部, 助手 (20202913)
キーワード口腔扁平上皮癌 / MMP / TIMP / 浸潤 / 転移
研究概要

平成12年度の実験で遺伝子導入状態とその性状について検討した遺伝子導入培養口腔扁平上皮癌細胞株と非導入株をヌードマウスの舌に移植し、両群を細胞移植20日後に屠殺し、組織学的に頚部リンパ節、肝、肺への転移の有無を確認し、さらに移植部位ならびに転移巣について以下の検索を行った。1)MMP-2,-9,MT-MMPとTIMP-1,-2の発現状態を各々のモノクローナル抗体を用いて凍結切片上で免疫組織学的に検索し、2群間の差異を検討した。2)MMP-2,-9,MT-MMP, TIMP-1,-2の発現の発現状態についてin situ hybridization,ならびにPCR-in situ hybridizationと免疫組織染色の二重染色の手法を用いて2群間の差異を検索した。3)各種MMPs, MT-MMP, TIMPsならびに各種サイトカインの局在を免疫電顕レベルで2群間の差異を検索した。4)血清、血漿を採取し、これに含まれるMMP-2,-9ならびにTIMP-1,-2の量をエンザイムイムノアッセイにて測定し、2群間の差異を検討した。さらに、腫瘍組織での発現量を同様の方法にて測定した。5)MMP-2,-9,MT-MMPならびにTIMP-1,-2のmRNAの発現状態をノーザンブロットにて解析した。6)MMP-2,-9,MT-MMP, TIMP-1,-2の発現ならびに活性化をゼラチンザイモグラム、ウエスタンプロットにて解析し、両群での差異を検討した。7)遺伝子導入癌細胞での各種サイトカイン(TGF-α, β, TNF-α, IL1β, IFN-γ)の発現状態をRT-PCR法にて解析した。
以上の研究結果より、遺伝子導入培養口腔扁平上皮癌細胞株と非導入株でのMMP, TIMPの産生、活性化状態を比較検討し、これら酵素の相互作用機序、ならびに腫瘍転移における役割について検討した。さらに、TIMP遺伝子導入による口腔扁平上皮癌の転移阻止の可能性について検討した。

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi