研究課題/領域番号 |
12470445
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
仲西 修 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (50137345)
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研究分担者 |
河原 博 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (10186124)
今村 佳樹 九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (90176503)
石川 敏三 山口大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (90034991)
岩本 将嗣 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (20223430)
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キーワード | 癌性疼痛 / 神経因性疼痛 / 脳脊髄液中glutamate |
研究概要 |
顔面部における癌性および神経因性疼痛の細胞分子生物学的病態解析を解明するために初年度は、癌性および神経因性疼痛のモデルの作成を行った。雄Sprauge-Dawleyラット(300-350g)をハロタン(2〜3%)/酸素麻酔下に下顎骨にドリルにて小孔を開け,癌細胞(Lytic tumor cell)の注入を行い,骨膜,皮膚の縫合を行う。手術後21日目から25日までの癌細胞(Lytic tumor cell)注入部への触刺激による低域値刺激に対する反応を観察している。また、神経因性疼痛モデルはラットをハロタン(2〜3%)/酸素をマスクで吸入させ、眼下下孔部にレジンを挿入し、モデル作成を行行った。これらモデルに大槽よりITにループ型マイクロダイアリシスプローベを挿入し、先端が三叉神経核レベルに位置するよう留置し、手術後1、3、7、14日まで筆による低域値刺激に対する反応を観察するとともに、脳脊髄液中glutamate濃度変化の検討をダイアリシスプローベからの人工脳脊髄液潅流し、各病日に採取し、脳脊髄液中glutamate濃度を検討している。ラットを任意に以下の群に分け、薬物投与はモデル作成後より開始(浸透圧ポンプ)し、持続注入する。(1)偽手術群:開創術のみ。(2)非治療群:生理食塩水を持続静注。透析液は分析まで-80℃下で保存し、透析液中のglutamate濃度はOPA誘導体化して、HPLC-ECD法で定量的に測定し、癌性疼痛ラットおよび神経因性疼痛ラットの脳脊髄液中glutamate濃度を検討している。
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