| 研究課題/領域番号 |
12470452
|
|---|
| 研究機関 | 愛知学院大学 |
|---|
研究代表者 |
夏目 長門 愛知学院大学, 歯学部, 特殊診療科教授 (90183532)
|
|---|
| 研究分担者 |
新美 照幸 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (60291762)
豊田 哲郎 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (10308786)
古川 博雄 愛知学院大学, 歯学部, 特殊診療科教授 (70291763)
大林 修文 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (00322545)
|
|---|
| キーワード | 発生工学 / 口唇裂 / 口蓋裂 / ddYマウス / ステロイドホルモン / C57BL / 6マウス / Dexamethasone |
|---|
| 研究概要 |
【目的】
妊娠中のマウスへの糖コルチコイドの大量投与によって口蓋裂を発現する事を用いて多数の研究が行なわれている。その成因については、胎仔へ直接作用するという報告と母体環境を介して胎仔に作用するという報告があり未だ不明な点が多い。今回は糖コルチコイドによって誘発される口蓋裂において、その影響は胎仔へ直接作用するのか母体環境を介して胎仔に作用するかを受精卵移植法を用いて検討した。
【材料および方法】
口蓋裂を誘発させる薬剤はDexamethasonを使用し、実験動物には口唇口蓋裂自然発生系のddYマウスと非発生系のC57BL/6マウス(共に未経産8〜12週齢)を使用した。まず予備実験としてddY及び、C57BL/6の妊娠11日目のマウスにDexamethason 0.4mgを皮下に投与して口蓋裂の発現率を確認した。実験は当研究室の角田が行った受精卵移植法(日本口腔外科学会雑誌,41(2):97〜105,1995)を用い、受精卵の供給側にddYマウス、移植側にC57BL/6マウスを使用し、Dexamethasonを投与しないものを対照群、妊娠11日目に予備実験群と同様にDexamethasonを投与したものを実験群とした。妊娠18日目に屠殺して口蓋裂の発現率を観察した。
【結果】
Dexamethasonを投与した予備実験におけるddYマウスの口蓋裂発現率は96.4%で、C57BL/6マウスの口蓋裂発現率は19.3%であった。対照群では口蓋裂発現は認められなかった。実験群では口蓋裂発現率は30.4%であった。
|
