研究課題/領域番号 |
12470466
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
平出 隆俊 昭和大学, 歯学部, 助教授 (80129866)
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研究分担者 |
倉林 仁美 昭和大学, 歯学部, 助手 (20255889)
横谷 浩爾 昭和大学, 歯学部, 助手 (20327943)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 矯正治療成績 / カクテル治療 / 抜歯と非抜歯 / 歯根吸収と歯肉退縮 |
研究概要 |
矯正治療を安全で効果的に実施するため各症状(I、II、III級不正咬合)に対する治療方法、使用装置の組み合わせ治療、すなわちカクテル療法に関する基礎的研究を行った。資料には若年I級抜歯(18)、非抜歯(16)、成人抜歯(13)、非抜歯(17)、著年II級抜歯(41)、非抜歯(35)、成人抜歯(24)、非抜歯(11)、III級若年(27)、非抜歯(22)、成人抜歯(20)、非抜歯(12)の計256名を用いた。また合わせて治療の安全性に留意しなければならない歯根吸収、歯肉退縮の出現状況を調査し次の結果を得た。 1.エッジワイズ装置と他の矯正装置(EOA、MPA、顎間ゴム)の組み合わせは効果的な付加的な装置の使用により治療成績の向上が認められた。 2.治療法の特徴的な差(抜歯、非抜歯)は認められないものIII級若年成入群で治療成績の低下が認められた。 3.治療法の差(抜歯、非抜歯)と治療の危険因子(歯根吸収と歯肉退縮)出現状況を調査したところ若年、成人群ともに抜歯症例群の方が出現が多く、また若年者に比べ成人群の方により高い出現傾向を認めた。 4.以上のことから治療成績を上げるためのエッジワイズ装置+他の装置との効果的な使用、すなわちカクテル療法の有効性が示唆された。しかし治療に伴う危険因子としての歯根吸収や歯肉退縮の出現状況も確認されたことから治療の効率と危険因子との関連性の追求が課題として残された。
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