研究課題/領域番号 |
12470467
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
小室 歳信 日本大学, 歯学部, 教授 (50139200)
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研究分担者 |
堤 博文 日本大学, 歯学部, 助手 (30188594)
向山 レイ 日本大学, 歯学部, 講師 (40059902)
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キーワード | 個人識別 / 歯科法医学 / 歯髄 / vWAローカス / 同鎖長異型 / 一塩基多型 |
研究概要 |
当教室保存の131歯から採取・抽出した歯髄DNAを試料とし、常染色体STRローカスの中からvWAローカスを選択し、Ploos van Amstelらが報告した塩基配列(nt2215〜2380)について詳細に検討した。 Ploos van Amstelらに従って合成したプライマーを用い、増幅したPCR産物を電気泳動し、アリールを判定した。その結果、アリール数は7アリール〔アリール17〜23(154〜178bp)〕検出され、アリール19(30.9%)、アリール20(28.6%)、アリール22(16.8%)の順に出現した。遺伝子型は23パターンに分類され、19-20型(23.7%)、19-22型(11.5%)、20-22型(10.0%)の順であった。ヘテロ接合度は0.774、PICは0.740、PDは0.895であった。 つぎに、各アリールのDNAバンドを切り出して精製し、ダイレクトシークエンスを行い、塩基配列を解析した。その結果、vWAローカスのリピート構造は、(tgta)p(tcta)q(tcta)rであり、アリールNo.はそれらの繰り返し数の総和(p+q+r)で示されることが判明した。全試料について検討した結果、それぞれのアリールにおけるp、q、rは同値ではなく、同鎖長異型が認められた。すなわち、p=5〜8、q=2〜4およびr=8〜15であった。また、アリール18、21、22、23は2あるいは3分類され、アリール19と20では出現頻度は高いにも係わらず、同鎖長異型は認められなかった。検出された7アリールは、同鎖長異型により13パターンに分類された。アリール21〜23ではp=7の場合(アリール23ではp=8の場合でも)にはq=4であり、かつ、(tcta)rの3'側から8番目の塩基がc→tに置換していることが判明した。さらに、遺伝子型を同鎖長異型で分類した結果、18-20型、19-21型、19-22型、19-23型、20-21型、20-23型および21-22型にはその存在が確認され、リピート構造解析による分類は32パターンになり、ヘテロ接合度は0.784、PICは0.763、PDは0.904に向上した。
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