研究課題/領域番号 |
12470488
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
半田 哲郎 京都大学, 薬学研究科, 教授 (00025719)
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研究分担者 |
中野 実 京都大学, 薬学研究科, 助手 (70314226)
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キーワード | 膜脂質ナノ粒子 / キュボソーム / ヘキソゾーム / エマルション / 血漿タンパク質 / 曲げのストレス / アポリポタンパク質 / リポタンパク質リパーゼ |
研究概要 |
目的:医薬品製剤として、多様な非2分子膜脂質ナノ粒子(100-200nmのキュボソーム、ヘキソゾーム、30-100nmのエマルション)を調製し、その動物体内での挙動を明らかにする。また、物理化学的方法で、粒子内部と表面の構造と物性を調査し、これに基づき動物血中での血漿タンパク質との相互作用のメカニズムを研究し、それらの医薬品製剤への適用を検討する。 成果:レシチン、ジアシルグリセライドと水から生成するヘキサゴナル液晶を、高圧で分散して100nmの粒子をえた。X線小各散乱法により、分散粒子でも内部がヘキサゴナル液晶であることを確認した。同様に、レシチン、モノアシルグリセライドと水からは、キュビック液晶を内部に持つ分散粒子、キュボソームが調製された。時間分解蛍光違法性測定から、レシチンの含量が増え、2分子膜からヘキサゴナルやキィビック液晶に転移する領域で、界面に強い曲げのストレスが生じ、タンパク質の活性が急変することも認められた。 一方、単分子膜型粒子である脂質エマルションでは、その表面単分子膜の構造変化により、血漿アポリポタンパク質とリポタンパク質リパーゼの結合、活性が著しく変化し、これに応じて、動物血中の代謝が変化することを認めた。
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