研究課題/領域番号 |
12470542
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
蝦名 美智子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (10168809)
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研究分担者 |
片田 範子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (80152677)
鈴木 敦子 大阪大学, 医学部, 教授 (50196789)
二宮 啓子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教授 (50259305)
中野 綾美 高知女子大学, 看護学部, 教授 (90172361)
筒井 眞優美 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50236915)
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キーワード | 子ども / 医療処置 / インフォームドコンセント / 検査 / 小児看護 / 説明 / 納得 |
研究概要 |
平成9〜11年の3年間に収集したデータを元に「ケアモデル」を作成し、今年度(平成13年度)6月に完成させた。次に、今年度の主な研究であるケアモデルの検証と試用を、夏から開始した。関東と関西の病院合計5病院7病棟から研究協力の承諾を得た。試用期間は6か月間であり、概ね7月〜9月の間にスタートし6か月後に終了した。試用にあたり、効果の測定は二つの方法で行われた。第一は、量的な検討である。「前」・「3か月後」・「6か月後」の3回、病棟全体の看護師へ内容が同じである質問紙が配布され、看護婦の子どもと親への接し方の変化を測定した。現在、「前」と「3か月」の単純集計を終えたところであり、「6か月」の結果を回収中である。「前」と「3か月」の結果でみるかぎり、各項目において、施設間および病棟間の差はなく、子どもの年齢による差が明らかに異なっている。第二は、質的な検討であり、一ヶ月に一回の割で、病棟の研究協力者である看護師ど意見交換をおこなった。検討内容は最初にケアモデルの使いやすさや不明点について話し合われた。次にこのケアモデルを使うことで看護ケアがどのように変化したかという認知的プロセスの確認である。ケアモデルの使いやすさについてはどこの施設からも、大きな改善点の指摘はきかれなかった。看護ケアの変化では、子どもに丁寧に説明すると子どもはそれなりにがんばること(泣いても動かさないこと)、および母親の希望を優先し、母親を処置室に入れる方が子どもはがんばること等が実感されたとのことであった。詳細な検討は、今後の一年間で行う予定である。
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