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2000 年度 実績報告書

幼児期における移動運動の発達に関する縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12480006
研究機関宇都宮大学

研究代表者

加藤 謙一  宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (00177437)

研究分担者 宮丸 凱史  筑波大学, 体育科学系, 教授 (70057115)
キーワード幼児 / 移動運動 / 発達 / リープ動作 / 歩行 / 走運動 / 縦断的研究
研究概要

本研究の目的は,月齢が12ヶ月から18ヶ月の女児6名を対象として歩行から走運動への移行過程を9ヶ月間にわたり継続的に観察することによって,移動運動の発達をとらえることであった.
被験児は,健康な女児6名であり,各被験児の歩き始めの時期は生後10ヶ月から13ヶ月の間であった.自由な外遊びの中で被験児の移動運動が撮影できるような範囲を設け,2台のビデオカメラを設置(撮影速度:60fps,露出時間:1/1000)した.撮影された画像データをもとにDLT法によって3次元の座標値を算出し,ストライド,ピッチ,歩隔(width)などを求めた.
歩行から走運動出現までの発達過程は歩行,リープ動作^<1)>および走運動の3つの移動形態に分けることができた.その過程において平均速度は1.61-1.80m/sへ増大し,ストライド,ストライドの身長比およびピッチも40.6-43.0cm,0.489-0.515,4.14-4.21Hzへそれぞれ増大した.移動運動の発達は歩行からリープを経て走運動が出現する順序であった.リープ動作の速度,ストライドおよびストライドの身長比は走運動に近いものであった.また,リープ動作には優位脚^<2)>があり,側性がみられることが示唆された.こうした優位脚のキックによるリープ動作を繰り返しながら次第に走運動が可能となると推察された.すなわち,リープ動作は歩行から走運動への移行過程における移動運動の発達の中で1つの主要なプロセスとして考えられた.
^<1)>リープ動作:1歩において非支持局面がみられる移動運動
^<2)>優位脚:非支持局面の出現頻度の多い脚

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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