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2000 年度 実績報告書

加齢および持久的トレーニングがラット筋組織のストレス蛋白質の発現に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 12480011
研究機関順天堂大学

研究代表者

内藤 久士  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 講師 (70188861)

キーワードヒートショック蛋白質 / HSP72 / 骨格筋 / 老化 / 持久的運動
研究概要

本年度は,持久的トレーニングとヒートショックプロテイン(HSP72)発現の関連性についてを検討する目的で、持久的トレーニングが若ラット骨格筋のHSP72の発現に及ぼす影響を検討した。
3カ月齢のF344雌ラット(n=6)を用い、トレッドミルを用いて、75%Vo2maxの運動強度で、1日60分間、週5日の頻度で10週間のランニングトレーニングを行った。トレーニング期間終了72時間後,ヒラメ筋および長指伸筋を摘出し,ウェスタンブロット法によりHSP72を定量した。その結果、同一蛋白量あたりのHSP72の発現量は,コントロール群のヒラメ筋95±5ngおよび長指伸筋22±2ng,トレーニング群のヒラメ筋116±3ngおよび長指伸筋66±2ngであった。これらの結果より以下の3点が明らかにされた。
(1)骨格筋においてHSP72は安静時においても発現しているが,その発現レベルは遅筋タイプのヒラメ筋において高く、速筋タイプの長指伸筋においては非常に低い。
(2)研究で用いた持久的トレーニングは,筋のタイプにかかわらずHSP72を誘導する。
(3)その増加率は,ヒラメ筋+22%および長指伸筋+200%で,速筋タイプの筋においてその増加率は大きい。しかしながら,その絶対値は遅筋タイプのコントロールレベルを超えない。
なお,13年度以降での実験に必要である成(12カ月齢)ラット、老齢ラット(24カ月齢)の入手は一般市場での動物供給システムはきわめて困難であるため、本年度よりラットの飼育を開始した。来年度以降に必要とされる高齢動物の作成を現在継続中である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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