• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

加齢および持久的トレーニングがラット筋組織のストレス蛋白質の発現に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 12480011
研究機関順天堂大学

研究代表者

内藤 久士  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助教授 (70188861)

キーワード国際情報交換 / 米国 / ヒートショック蛋白質 / HSP72 / 加齢 / 骨格筋 / 温浴 / ラット
研究概要

本年度は,若齢から老齢に至る加齢変化が熱ストレスに対するラット筋組織のストレス蛋白質発現応答性に及ぼす影響を明らかにするために研究を行った。
ペントバルビタール麻酔下で,4週齢,12週齢,6ヶ月齢,18ヶ月齢,30ヶ月齢のフィッシャー系F344雌ラット(N=5)に対して,右脚のみに42℃,15分間の温浴による局部的温熱ストレスを負荷し,左脚はストレスを負荷しないコンロール脚とした。温熱ストレス負荷終了の24時間後,下腿より遅筋(ヒラメ筋)を摘出し,ウェスタンブロット法によりHSP72発現量を定量した。その結果,コントロール群のHSP72発現量は,発育期の4週齢が最も低い値を示し,12週齢以後は年齢による差が見られなかった(4週齢;100,12週齢;133,6ヶ月齢;133,18ヶ月齢;132,30ヶ月齢128)。一方,いずれの年齢群も熱ストレスに対して,同年齢のコントロール群よりも高いHSP72発現量を呈したが,その応答性は加齢とともに低下しその発現量は,30ヶ月齢の老齢ラットでもっとも小さかった(4週齢;+19%,12週齢;+7%,6ヶ月齢;+4%,18ヶ月齢;+5%,30ヶ月齢;+2%)。
これらの結果より,ヒラメ筋におけるHSP72の発現は発育に伴って一旦増加するが,その後はその発現量は一生涯にわたって維持していること,また,ヒラメ筋の熱ストレスに対するHSP72発現応答は,発育期に最も大きく,その後は加齢(老化)にともなって応答性が低下すると結論された。
なお,来年度での実験に必要である老齢ラットの作成のために,ラットの長期飼育を継続中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Razak Z: "Exercise training decreases DNA damage and increases DNA repair and resistance against oxidative stress of proteins in aged rat skeletal muscle"Pfluers Arch (Eur J Physiol). 445. 273-278 (2002)

  • [文献書誌] 内藤久士: "細胞レベルでのストレス応答-ストレスタンパク質の発現と機能-"体力科学. 51. 20-21 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi