研究課題/領域番号 |
12480016
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
吉田 容子 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (70265198)
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研究分担者 |
影山 穂波 椙山女学園大学, 文学部, 講師 (00302993)
福田 珠己 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (80285311)
大城 直樹 神戸大学, 文学部, 助教授 (00274407)
加藤 政洋 流通科学大学, 商学部, 講師 (30330484)
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キーワード | ジェンダー / フェミニズム / 空間 / 都市 / 景観 / 建造環境 / 表象 / ローカル・アイデンティティ |
研究概要 |
昨年度に引き続き、本年度は以下の成果を得た。吉田:都市空間がいかにジェンダー化されたものであるかをニュータウンを事例に検討してきたが、その成果を奈良女子大学文学部『研究年報』46(印刷中)にまとめた。また、ジェンダー研究を進める上で日本の地理学界が持つ問題点を指摘し、3rd International Critical Geography Conference(平成14年6月,ハンガリー)で報告した。さらに、男性主義によって構築された日常空間における女性の身体の問題にも着手し、その一部を人文地理学会第246回例会(平成15年2月)で報告した。大城:女性労働力が顕在化される景観のひとつとして沖縄那覇の市場を研究対象に選定し研究を進めるとともに、アジア諸国(とりわけラオス)との文化比較に取り組んできたが、成果の一部を3rd International Critical Geography Conferenceで発表した。福田:地域博物館に着目し、地域表象が孕む諸問題にいかに対峙していくべきか検討してきたが、その成果を女性史総合研究会第108回例会(平成14年11月)で発表した。また、博物館や文化財保存に関して、フェミニストの視角からアプローチした先行研究(主に英語圏)のレビューにも着手し、『大阪府立大学紀要(人文・社会科学)』51(印刷中)に発表した。影山:女性が主体となって形成された都市居住空間の分析として昭和初期における住宅供給の動向を検討してきたが、この成果を3rd International Critical Geography Conferenceで発表した。さらに、国内外のフェミニスト地理学の研究動向をレビューし、『人文地理』54-3(平成14年)にまとめた。加藤:ポストモダン以降のあらたな文脈の中で空間論を展開するイギリスの地理学者D.Masseyのいくつかの論文を翻訳し、地理学のみならず社会学の刊行物にも掲載された(『思想』933,平成14年)。
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