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2000 年度 実績報告書

住宅の断熱材の位置とカビ発生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12480020
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

田中 辰明  お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (90251694)

研究分担者 高鳥 浩介  国立医薬品食品衛生研究所, 衛生微生物部第3部, 室長 (50270624)
キーワード外断熱 / 内断熱 / カビ / 結露 / 住宅 / 寒地
研究概要

北海道、長野県に建つ外断熱を施した住宅に関し、住人を対象に結露やカビ発生、住み心地を中心にアンケート調査を行い32件の回答を得た。その多くは外断熱にしたことでカビが生えなくなった、結露しなくなったと回収の効果を認めていた。しかし3件は逆にカビが生えるようになったという回答もあった。これらの住宅を訪問調査し、カビ測定を行った.結果は建物全体に外断熱を行ったものではなく、断熱の施されていない部分にカビが生えたものと判明した。また内断熱を行った住宅とカビ量の比較を行った多くの場合、内断熱の住宅の方がカビ量は多かった。どの住宅でも採取されたカビの多くはCladosporiumが多かった。内断熱の住宅は寒地で内部結露を起こすのと、室内側に防湿層を設けているものが多い。その為に室内の水蒸気が壁を抜けて外気に出ることが無い。外断熱では壁を通して水蒸気が外へ抜ける。このため水蒸気を立てて加湿を行うことも可能である。アトピー性皮膚炎のお子さんが外断熱の住宅に引越し完治したとのアンケート結果も得られた.。この件は平成12年9月25日産経新聞夕刊、平成13年2月12日朝日新聞朝刊、平成13年2月24日付朝日新聞朝刊で報道された。その他テレビでも放映された.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 相原真紀,田中辰明,高鳥浩介: "居住環境にみる付着真菌の月別変動"防菌防黴学会誌. 28-1. 3-8 (2000)

  • [文献書誌] 相原真紀,田中辰明,高鳥浩介: "居住環境壁面にみる真菌の垂直分布"防菌防黴学会誌. 28-7. 421-426 (2000)

  • [文献書誌] 木村千曉,田中辰明: "環境中にみる真菌の生物学的特性に関する研究"空気調和・衛生工学会学術講演論文集. 1173-1176 (2000)

  • [文献書誌] 田中辰明: "外断熱のすすめ"建築仕上技術. Vol26・12. 36-41 (2000)

  • [文献書誌] 田中辰明 他: "クリーンルームと機器・材料"シーエムシー. 284 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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