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2002 年度 研究成果報告書概要

住宅の断熱材の位置とカビ発生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12480020
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 家政学一般(含衣・住環境)
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

田中 辰明  お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (90251694)

研究分担者 高鳥 浩介  国立医薬品食品衛生研究所, 部長 (50270624)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
キーワード断熱 / 住宅 / 病院 / カビ / 外断熱
研究概要

カビは住宅においても病院においても必ず存在する。しかし、病院では身体的な弱者が集まるところであるので、カビが増殖するような環境であってはいけない。東京都杉並区の外断熱を行った住宅で季節ごとにカビの調査を行った。一方千葉県と長野県の総合病院で外壁を外断熱改修を行った部分と行わなかった部分があり、両者について平成13年から平成14年にかけて真菌の調査(空中浮遊菌、落下菌、付着菌)を行った。その結果両総合病院とも外断熱改修を行った部分は行わなかった部分に比べ明らかに真菌数が少ないという結果を得た。これら病室で採取したカビを研究室に持ち帰り1週間培養の後、同定を行った。ここではどの住環境に一般的に検出される菌種が検出されている。同様に長野県のO総合病院でも外断熱の効果が顕著にあらわれた。この病院では西病棟が外断熱が施され、東病棟では施されていない。平成14年1月6日の夕刻それそれの外表面をサーモカメラで撮影したところ外断熱を施した部分では表面温度が外気温度とほぼ等しい0℃前後であったのに対し、断熱の施されていない東病棟では7℃前後となり、室内の熱が外気に向けて大きく流失している様子が判明した。京都議定書を批准し二酸化炭素排出を進るるには省エネルギーが最も大切であり、特に断熱はわかりやすく効果も大きい。寒地における建築の断熱は大いに意義があり、特にわが国で遅れてしまった外断熱の健全な発展は大切である。今回外断熱を施すことでカビが減少する効果が得られたが、これは外断熱の効果が最も顕著に発揮できる冬季の測定結果であるので、今後とも調査を続行し、中間期、夏季の結果も得たうえで結論を出したい。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] Tatsuaki Tanaka, Kousuke Takatori, Keiko Miura: "Hauptfung : in der luft der japanischen Wohnumgebung Hauptsaclich die Verbreitungsart non penicillium und dessen biologische Eigenschaften"Gesundheits-Ingeheieur-Haustechnic-Banphysik-Umwelttechnik. Heft3 123. 141-144 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tatsuaki Tanaka, Kousuke Takatori, Maki Aibara: "Untersuchung uber die Schimmelpilzbelastung in Wohnneubauten Japans"Bauphysik, Ernst u, Sohn Verlag. Heft5 24. 296-300 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tatsuaki Tanaka, Kousuke Takatori: "Untersuchung biologischer Eigenschatten von Pilzen in japanischen Wohnungen"Heizung Luftung/Klima Haustechnic. Heft9. 79-82 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tatsuaki Tanaka, Fumika Kobayashi: "Untersuchung uber Schimmelpilze und aubenseitige Warmedammurng des Betonbaus bei Kronkenhausern"Gesandheits-Ingenieur-Haustecnik-Bauphysik-Umwelttechnik. 123 Heft6. 296-300 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 田中辰明: "省エネルギー改修-ドイツの例"建築環境・省エネルギー情報「IBEC」. No.133 Vol.23-4. 23-31 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tatsuaki Tanaka, Etsuko Kuriyama: "Messung der Luftgualitat im Krankenhaus"Heizung Luftang/Klima Haustechnik. Heft5 2003. 33-36 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 石福昭, 田中辰明 編著: "建築設備学教科書"彰国社. 165 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tatsuaki Tanaka, Fumika Kobayashi: "Untersuchung uber Schiramelpilze und aussenseitige Warmedammung des Betonbaus bei Krankenhausern"Gesundheits Ingenieur, Haustechnik, Bauphysik, Umwelttechnik. 123. (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tatsuaki Tanaka, Kousuke Takatori, Keiko Miura: "Hauptfangi in der Luft der Japanischen Wohnumgebung - Hauptsachlich die Verbreitungsart von Penicillium und dessen biologische Eigenschaften"Gesundheits Ingenieur, Haustechnik,Bauphysik,Umwelttechnik. 123. (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tatsuaki Tanaka, Kousuke Takatori, Chiaki Kinmra: "Untersuchung biologischer Eigenschaften von Pilzen in Japanischen Wohnungen"Heizung Luftung Klima Haustechnik. HLH 9. (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2004-04-14  

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