研究課題
今年度は以下の2分野について検討を行った。(1)食物関係(1)生活習慣病の予防には各自の健康管理が重要であり、そのための知識が必要となるが、生活習慣病について分かりやすい一般向けの本を出版した。(2)フラバスタチンというコレステロール低下薬に動脈硬化予防効果があることを発見した。(3)ビタミンCは調理、保存中にデヒドロアスコルビン酸(DHA)に酸化される。DHAの栄養価はこれまでビタミンCと等価と考えられてきたが、実際にはビタミンCの1/10の価値しかないことがわかった。本研究はビタミンCの栄養所要量を考える上で、極めて重要な発見である。(2)衣服関係(1)西宮市で毎日アクティブに行動している、健常の高齢者の衣服についての聞き取り調査結果を行った。この調査結果を検討し、行ったアンケート内容を少し改良した。改良したアンケート内容で再度聞き取り調査を行い、現在集計を行っている。調査方法としてアンケート調査が適切であると判ったので、他地域にも調査範囲を拡げ、アンケート調査を行う予定である。(2)健康な高齢婦人(60歳以上)を対象に、ライフスタイルや衣服の購買行動、着装などについて意識調査を行い、衣環境の実態を把握するとともに、高齢婦人のファッションニーズについて検討した。また、クラスター分析を行い、高齢婦人のタイプ分類を行った。その結果、ライフスタイルは趣味をもち、散歩、旅行、買い物など積極的に行動している人が多く、70歳までの人は、自分を高齢者だと思っていない人が40%であり、衣服の着装によって若く見せたい人が80%であった。
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