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2001 年度 実績報告書

食品成分と心のやすらぎ(情動)に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12480027
研究機関静岡県立大学

研究代表者

横越 英彦  静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (70109320)

研究分担者 野村 正彦  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30051527)
杉本 助男  愛知淑徳大学, 文学部, 教授 (60023644)
キーワードレモン果汁 / カカオマス / GABA / 脳内神経伝達物質 / 脳波 / 情動 / カテコールアミン / セロトニン
研究概要

I.食品成分をラットに投与したときの脳内神経伝達物質(セロトニン・カテコールアミン)の変動と、行動解析、及び情動解析一
(1)レモン果汁とその香り成分による影響:ラットに香り強度の異なるレモン果汁を経口投与し、直後の脳内神経伝達物質を測定した結果、特に、インドールアミンへの影響が観察された。扁桃体では、香り添加によりセロトニンの増加が見られた。これに対し、大脳皮質のセロトニン量は有意に減少した。同時に、行動量を測定した結果、香り成分の投与により、行動量の増加傾向が観察された。
(2)チョコレートの主成分であるカカオマス摂取による脳内神経伝達物質の影響:ラットにカカオマスを経口投与すると、脳内のカテコールアミンは顕著に変動し、特に、大脳皮質、海馬、線条体でドーパミン、ノルエピネフリンなどが有意に増加した。また、大脳皮質、視床下部などでは、セロトニンなどのインドールアミンが変化した。その際、各種の行動解析を行った結果、全体として、行動力・勇気・決断力といった点が増強されていた。
(3)GABA(γ-アミノ酪酸)投与による体内動態と脳内神経伝達物質の解析:体内には速やかに吸収されるが、脳内には取り込まれなかったが、脳内のカテコールアミンの代謝には影響を及ぼした。
II.ヒトにおける食品成分を摂取したときの情動の解析一
感覚をある程度遮断できる設備の整った部屋に被験者を楽な状態で座らせ、食品成分の摂取前後約60分間の脳波を多用途脳波計を用いてレコーダーに記録し、コンピューター解析をした。また、被験者の心理・精神状態を解析するために、POMSによるアンケート分析を行った。その結果、用いた幾つかの食材により、脳波が変化し、また情動への影響が観察された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 上田智子等: "PMSと健康食品-レ・テアニンの月経前症候群改善効果に関する研究-"女性心身医学. 6・2号. 234-239 (2001)

  • [文献書誌] Ishikawa S. et al.: "レモン果汁の香り成分によるラットの脳内神経伝達物質及びヒトの脳波に与える影響について"AROMA RESEARCH. 10(in press). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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