研究分担者 |
永野 和男 聖心女子大学, 文学部, 教授 (60107224)
生田 孝至 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20018823)
坂元 昂 メディア教育開発センタ, 所長 (00016338)
池田 満 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (80212786)
大谷 尚 名古屋大学, 教育学部, 教授 (50128162)
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研究概要 |
高度情報通信技術の進展により,教育の方法,および内容にも変化が生じている.この変化は教育工学研究の研究対象および研究方法論の新たな体系を必要とするものである.新しい学習環境で展開される学習の形態は従来のそれとは異なる性質を有する.すなわち,教授者・学習者という二次元かつ一方向的な教育形態から,教授者あるいは学習者が互いに他方の役割を担うという形態へ変化している.教授者は知識の提供者であり,学習者は知識の消費者・利用者に変容してきている.さらには,知識を仲介する役割の者が出現し,学習形態そのものが極めて異質なものへと変わっている.このような背景をふまえ,今まさに学習環境をLearning Ecologyとして捉え,その性質や機能を教育的かつ学術的見地から整理し,新しい時代における教育工学の研究方法論の再構築を試みる時期にきている. 本研究では,新しい学習環境における教育の諸活動を見直し,そこでの教授・学習活動を研究対象とする教育工学の研究方法論の再体系化を図り,新しい時代における教育工学の学術的位置付けを試みた.その結果として,以下にあげる成果を得た. ・教育工学研究の現状 -教育工学研究の内容と,研究方法論のトレンド- ・教育工学関連学会における論文カテゴリの整理とそれらの意義 ・教育工学研究における研究方法論 ・教育工学研究を特徴付けるメタデータの整理 ・教育工学における実践研究の体系化 ・教育工学における哲学的基盤の確立 ・新しい教育評価法の提案
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