同期型学習の分析結果を利用した非同期型Web学習の支援環境の構築に関する研究

2001 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 12480039
• 研究機関: 電気通信大学
• 研究代表者: 渡辺 成良 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (90008532)
• 研究分担者: 宮寺 庸造 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10190802) ; 桑田 正行 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (30126354) ; 竹内 章 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00117152) ; 織田 健 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (30260540) ; 平島 宗 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (10238355)
• キーワード: Web学習環境 / 同期型学習 / 非同期型学習 / 学習支援 / 遠隔教育 / 知的支援

研究概要

Web学習は遠隔教育の基本的教育環境として注目されてきている。しかし、授業内容の魅力が要求されるばかりでなく、学習者も自主的な学習意欲が高く、学習に積極的に取り組むことが望まれる。このため、消極的な学習者に対して有効な学習支援や協調学習環境を提供し、非同期型学習環境での教育スタッフの負担を軽減することが、Web利用遠隔教育の重点課題と認識されている。
本研究は、教師による同期型学習環境の支援法を研究し、学習履歴管理システムを設計するために必要な資料の収集、基本機能の決定を行い、研究代表者が作成したWWW教材を活用して、情報リテラシーの遠隔授業環境を構築する。これをもとに、人工知能技術を利用した自然言語処理や知的支援の導入するための基礎研究、遠隔支援のためのコミュニケーション環境の研究、教材の知識構造を分析して知識構造マップを構成する方法に関して、この2年間、それぞれ研究分担者が研究を推進した。
今年度はこれらの課題を中心に、研究代表者と研究分担者がそれぞれ、より深く方法論の検討と実験データ収集を行ない、研究の推進に必要な資料の収集と研究レビューのために、国内外の研究会に参加するとともに、積極的に研究発表を行った。今年度の主な活動は、国際会議icce2001(韓国)、電子情報通信学会教育工学研究会、人工知能学会知的教育システム研究会、情報処理学会全国大会、教育システム情報学会全国大会等であった。

研究成果

• [文献書誌] 平嶋宗, 竹内章, 今田洋史, 他: "探索アルゴリズムを対象とした対話的学習環境"教育システム情報学会誌. 18・3. 264-273 (2001)
• [文献書誌] Tsukasa Hirashima, Akira Takeuchi(Eds.): "An Architecture of an object Oriented Authoring System for Web Based Learning Materials"ICCEO1. 344-347 (2001)
• [文献書誌] Tsukasa Hirashima, Akira Takeuchi(Eds.): "An Intelligent Problem-Authoring Environment for Web"ICCEO1. 459-466 (2001)
• [文献書誌] Miyadera, Y., Toji, A., Yuka, T.: "Methods of Visualizing Paper-Relation-Diagrams Based on the Viewpoints of Users"International Conference on Human-Computer Interaction(HCI2001). 775-779 (2001)
• [文献書誌] 今井智明, 佐々木整, 竹谷誠: "Webベース学習用ブラウザの開発"日本教育工学会第17回全国大会講演論文集. 2p 12-08. 613-614 (2001)
• [文献書誌] 小林毅, 桑田正行: "同期分散型プレゼンテーションシステムにおける共有情報の同期"2001年電子情報通信学会情報・システムソサエティ大会講演論文集. 257 (2001)
• [文献書誌] 渡辺成良, 織田健, 若月光夫: "UNIXコンピュータリテラシー(第2版)"共立出版株式会社. 182 (2001)