研究課題
研究分担者が会合を持ち、我が国の主立った授業研究方法論の流れを分担し、その理論と実践を明らかにすることとした。全国授業研究協議会の授業研究の方法論に関しては、北海道大学グループ(砂沢喜代治、鈴木秀一、小田切秀夫ら)の研究方法論を明らかにすべく、文献の収集と分析を行った。またこのグループが入って共同研究をした北海道網走支庁管内常呂町立常呂小学校の昭和33-35年の実践記録、写真、子どもの作品等を収集し、当時の教師数名に対する聞き取り調査を行い、その全容を具体的に再現することを行った。また、全国授業研究協議会の東京大学グループ(細谷俊夫、宮坂哲文ら)が対象としていた、齋藤喜博と島小学校境小学校の実践については、故井上光洋大阪大教授(本科研の前の代表者)の収集していた資料を整理するとともに、さらに当時の教師数名に聞き取り調査を行った。教育工学の流れ、広島大学の授業研究グループ、名古屋大学の授業研究グループについても資料収集を行った。さらに授業研究の方法論の体系化について情報を得る目的で、3月7日に米国カーネギー財団の飯吉透上級研究員を招き、情報ネットワークを活用した授業研究方法論の交流と蓄積のシステムについて話題提供してもらい合わせて意見交換を行った。
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