研究課題/領域番号 |
12480043
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
田村 武志 大阪府立大学, 総合情報センター, 教授 (60291605)
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研究分担者 |
小島 篤博 大阪府立大学, 総合情報センター, 助手 (80291607)
傍島 邦穂 大阪府立大学, 総合情報センター, 助手 (50295739)
宮本 貴朗 大阪府立大学, 総合情報センター, 助教授 (70291606)
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キーワード | 次世代遠隔教育 / 同期・非同期統合環境 / WBT / 音声による機器の自動切り替え / 教育コンテンツの創生・蓄積・編集・配信・共有 / XML電子教科書 / 感性情報 / WBT教材 |
研究概要 |
本研究の目的は、次世代の高速インターネット時代を視野に入れ、キャンパス内の知的生産活動のプロセスを見直し、教育コンテンツの創生から配信、共有、フィードバックまでを統合的に行う同期・非同期統合型次世代教育ネットワークを構築することである。最終年度にあたる本年度は、過去2年間の研究成果を具体化し、実用化することに力を注いだ。また、15年3月26目から3月31目までマレーシアのMMU(Multimedia University)に出張し、ユーザオリエンテッド電子教科書および音声によるメディア切替え装置の発表、デモおよび意見交換を実施した。 1)音声による遠隔講義操作支援システムの開発・実用化 ビデオ会議による遠隔講義を実施中に、PowerPointや書画カメラ、ビデオ、白板などを切り替え操作するのは講師にとって大きな負担である。これを改善するために、講師が音声により簡単に機器の切り替え操作ができる装置を開発し、実用化した。実際にフィールド実験を行ったが、音声認識率はほぼ96%であり、十分実用化できることを確認した。本装置の開発に関しプレス発表(日刊工業新聞2002年12月2日付け)と海外の大学(MMU)での発表を行った。 2)ユーザオリエンテッド電子教科書および「教師と学習者が共同で作る」双方向型電子教科書の開発 XMLの機能をフルに活用し、学習者個人のニーズに対応できる電子教科書および教師と学習者がインタラクティブに「質疑応答」し、その結果をフィードバックして教科書の品質を向上させるという双方向型電子教科書モデルを開発した。今年度はこのモデルをさらに汎用性の高い教科書にバージョンアップすると共に、教科書データがMS-Wordイメージで簡単に入力できるオーサリングツールを開発した。この機能アップにより本システムはさらにバージョンアップした。 3)教育コンテンツ開発用オーサリングシステムの開発 講師のレクチュアをビデオカメラで撮影し、それを蓄積して、編集・加工するオーサリングシステムを開発した。これは、PowerPoint上へのポインティング、アンダーライン、手書き文字による強調など、感性情報豊かな教材が自動的に作成できるというソフトウエアシステムである。本システムも実用化した。
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