研究課題/領域番号 |
12480052
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
永守 基樹 和歌山大学, 教育学部, 教授 (40164470)
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研究分担者 |
福本 謹一 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (80165315)
塩見 知利 平安女学院短期大学, 保育科, 助教授 (20154180)
澤田 克之 大阪成蹊女子短期大学, デザイン美術科, 教授 (80162543)
森 公一 成安造形大学, 造形学部, 教授 (60210118)
松本 泰章 京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 助教授 (00331702)
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キーワード | 芸術教育 / メディア / 感性教育 / メディア / インタフェイス / 美術教育 / 双方向性 / コンピュータ |
研究概要 |
(1)研究の基本的指針 本研究は「総合的感性教育の探求」のために、美術教育においてメディアと身体感覚との統合的なコンテクストを構築し、それを教育実践へと移行可能なシステムのモデルを呈示しようとするものである。二年次の平成13年度は、基礎的理論の探究を踏まえて、具体的なインタフェイスとコンテンツ開発を進めた。 (2)インタフェイス開発 a.インタフェイス開発の指針 本研究が求めるインタラクティヴなインタフェイスのモデルを以下の指針を策定して探究した。 1)身振りが導かれる2)インタフェイスそのものが芸術表現の根源的な性質を持つ3)音声・文字・イメージなどのマルチ・メディアに対応4)子どもにも操作可能5)学校教育に展開可能 b.テーブル型インタフェイスの採用 上の結果、インタフェイスに「テーブル」というメタファとフォルムを選ぶことになった。知と表現、そして教育に関わる近代の制度を濃厚に背後に持つ「テーブル」を、インタフェイスのメタファとフォルムに選ぶことによって、それらの制度を批判しつつ、継承しうる教育のビジョンを示すことを進めている。 (3)ソフト/コンテンツ開発 コンテンツについては、以下の三つの領域に分けてアプローチすることが決定され、1)と2)については、プロトモデル制作が進行中である。 1)イメージ教育の革新を目指して=映像教育の基確モデル作成2)身体(感覚・身振り)と表現(イメージ・論理)の関係性の活性化3)知の方法としてのイメージ教育(2002年度に行う予定) (4)メディア環境における総合的感性教育の理論的探求の継続 本年度において理論的探究は個人的研究として展開された。また小野康男氏(横浜国立大学助教授)による「ジル・ドゥルーズ『感覚の論理』をめぐって」のレクチャーを行った。
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