研究課題/領域番号 |
12480052
|
研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
永守 基樹 和歌山大学, 教育学部, 教授 (40164470)
|
研究分担者 |
澤田 克之 大阪成蹊女子短期大学, デザイン美術科, 教授 (80162543)
福本 謹一 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (80165315)
塩見 知利 平安女学院大学, 短期大学部, 助教授 (20154180)
松本 泰章 京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 助教授 (00331702)
森 公一 同志社女子大学, 学芸学部, 教授 (60210118)
|
キーワード | 芸術教育 / メディアアート / インタフェイス / 身体 / 感覚 / イメージ / 美術教育 / 身振りと行為 |
研究概要 |
1.イメージ教育のためのテーブル型インタフェイス「センサテーブル」の開発 本インタフェイスは「スマートボード」(スマートテクノロジー社・カナダ)を改造し、水平にテーブル状に設置したものであり、上からのコンピュータ画像の投影によるものである。センサテーブル、PC、液晶プロジェクタ、スピーカによって構成されたシステムに入力される情報(マウスポジションやマウスクリック)とシステムからアウトプットされる情報(テーブル面に投影された映像と映像の展開に伴って聞こえる音声)は、感圧センサーにより、イメージは操作者とインタラクティヴに関係を持ち得る。 2.「センサテーブル/sensa-table」のコンテンツ開発 「センシティブ・カオス・プロジェクト」と名付けた本コンテンツ開発は、根源的な物質を視覚イメージと身体行為によって、繊細で感応的且つ美的なイメージ体験を目指したものである。テーブル面に触れる行為は、映像コンテンツのバリエーションに応じて、撫でる、叩く、こする、掴む、投げる、打つ、持つなど、多様な行為と感覚を誘発する。 3.メディアアートの視点からの新たな総合的芸術教育プロトタイプの提案 メディアアートの特質を「環境性」「メディア性」「身体性」「論理性」の4点として把握し、センサテーブルを中心としたインスタレーション空間とそれに誘発される身振りや行為、視覚・聴覚・触覚にわたる複合的なメデイア性、それらを支えるアルゴリズムとインタラクションのためのプログラムとしてモデルを実現化した。 4.メディアアートのパラダイムから次世代の芸術教育を構想するための理論的探究 ジャン=ルイ・ボワシエ氏(パリ第8大学教授)等の研究協力者群のレクチャーや知識供与によって、芸術教育における「知と感覚」、「身体とメディア」をめぐる課題を多面的に検討し、理論的探究はいくつかの研究論文、報告として発表した。
|