研究課題/領域番号 |
12480053
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
角屋 重樹 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80136027)
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研究分担者 |
池野 範男 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10151309)
吉田 裕久 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80108373)
片上 宗二 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60007755)
棚橋 健治 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (40188355)
池浦 伸和 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (30229413)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 学力構造 / 評価 / 米国 / 独国 / 連合王国 / 教科存在基盤 |
研究概要 |
本研究は、学力構造に関して歴史的・比較教育学的分析から各教科の存在基盤を明らかにすることが目的である。このため、最終年度である本年度は、12年度の学力の構造に関する歴史的視点の分析と13年度の国外の学力調査問題の構造の比較分析の両分析から、5教科それぞれに固有の学力を同定し、それに基づいて各教科の存在基盤を明らかにした。具体的には、以下のことを行った。 (1)学力の構造に関する歴史的視点の分析と国外の学力調査問題などの構造の比較分析から、5教科それぞれの固有の学力を抽出するとともに、学会等において分析結果を発表し、他の研究機関の教科教育や教育評価の研究者と議論を行った。そして、このような議論を通して5教科それぞれに固有の学力を同定し、それに基づいて各教科の存在基盤を明らかにした。その結果、以下のような総括が得られた。 (1)日本の近代学校制度における教科の学力構造は、戦前と戦後において異なっている。 (2)戦前においては、学力構造をとらえるための共通の視点を定めることは困難である。 (3)戦後においては、学力構造を「能力」、「知識」、「態度」という3つの観点からとらえることができる。 (2)さらに、研究代表者と研究分担者が海外(米国、英国、独国)に出かけ、研究の結果について海外の研究者とレビューを行った結果、言語教科以外の教科においてもコミュニケーション能力や情報処理能力の育成を図ること、知識・理解とその獲得プロセスを融合することなど、我が国の5教科存在基盤に対する有益な示唆を得た。
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