研究概要 |
研究実績は以下のとおり. 前年度に検討したグラフ構造データマイニング手法の枠組みを,高速化,省メモリー化及び機能の多様化の観点から拡張を図った.そして,それらの成果を反映した活性部分分子構造同定実証システムの構築を行った. 1.グラフ構造データマイニングアルゴリズムの高遠化,省メモリー化に関する過去の関連研究の調査を実施した.これにより,アルゴリズム効率化の見通しが得られた. 2.化学工学の関連研究から高速な部分分子構造同定に資する技術調査を実施し,それとの比較において実証システムが有すべき機能設計が得られた. 3.上記の調査結果を取り入れ,前年度に検討したグラフ構造データマイニングの基本原理とアルゴリズムを改良し,大量のグラフ構造データから特徴的なパターンを高速かつ少ない計算機メモリーでマイニング可能な枠組みに拡張した. 4.以上を反映した活性部分分子構造同定実証システムを構築した.そして,試験的な動作確認と予備的性能調査を行い,従来手法では達成できない知見を発見しうる解析手法である高い可能性を確認した.
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