研究分担者 |
岡村 耕二 九州大学, 情報基盤センター, 助教授 (70252830)
最所 圭三 香川大学, 工学部, 教授 (50170486)
荒木 啓二郎 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (40117057)
北須賀 輝明 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (70343332)
中西 恒夫 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (70311785)
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研究概要 |
自動車に移動計算機を搭載して,従来から行われているカーナビゲーションシステムのような道先案内情報だけでなく,自動車に関する,渋滞,環境汚染,事故などの様々な問題を解決するため,情報技術の面から統合的アプローチでその解決を図る,「高度道路交通システム(ITS)」が世界的規模で取り組まれて久しい.また,クルマ社会を中心にした情報化社会を目指したテレマティックスの展開などの模索が始まっている.これらの研究には,移動計算機を対象として,マルチメディア情報を効率的に取り扱えるソフトウェアおよび通信方式の研究が不可欠となる. 最終年度である今年度は,下記の研究を行った. (1)アドホックネットワークにおけるルーティング方式の研究 高度道路交通システムにおいて,中継基地局-自動車間は一種のアドホックネットワークと捉えることができ,その効率的なルーティング方式が重要となる.そこで,アドホックネットワークにおける効率的なルーティング方式の研究を行った.具体的には,1)消費電力を考慮したルーティング方式,2)信頼性の高いルーティング方式,について提案した.さらに,これらの提案方式をシミュレーションにより,既存方式と比較・評価し,提案方式の有効性を示した. (2)無線アドホックネットワークを用いた位置推定システムの研究 全ての移動計算機に必ずしも,自身の位置を把握できる位置情報取得機器(GPS)が搭載されているとは限らない.すなわち,自身の位置を自ら正確に把握できるGPSが搭載されている移動計算機と,搭載されていない移動計算機が混在する場合が考えられる.このような状況においても,GPSが搭載されていない移動計算機が自ら自身の位置情報を把握できれば,マルチメディア情報サービスの応用分野の飛躍的拡大が期待できる.そこで,GPSが搭載されていない移動計算機が,GPSが搭載されている移動計算機と通信することにより,自身の位置情報を推定できる位置推定方式を提案した.さらに,シミュレーションを用いて,提案方式を評価し,その有効性を示した.
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