研究課題/領域番号 |
12480102
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研究機関 | 筑波技術短期大学 |
研究代表者 |
清水 豊 筑波技術短期大学, 電子情報学科・情報工学専攻, 教授 (50231733)
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研究分担者 |
篠原 正美 独立行政法人 産業技術総合研究所, 主任研究官
米沢 康滋 筑波技術短期大学, 情報処理学科, 講師 (40248753)
長岡 英司 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター・視覚障害系, 助教授 (30227996)
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キーワード | 視覚障害者 / 盲人 / パソコン / 画面情報 / ヒューマン・インタフェース / ユーザ・インタデース / 触覚マウス / 触覚グラフィック |
研究概要 |
本年度は、盲人用パソコンの主要周辺機器である触覚グラフィックディスプレイと触覚マウスの操作によって視覚画面からキャプチャーされた情報の獲得様態を明らかにする実験を行った。 この研究を推進するプロトタイプパソコンは縦30素子、横40素子のアクチュエータで構成される触覚グラフィックディスプレイと縦、横8素子で構成する触覚マウスを接続していることをヒューマン・インタフェース上の特長としている。まず、画面のグラフィック情報を獲得するために結果の優劣を支配するのは、キャプチャーされた画面の提示部分をグラフィックピンの上昇で提示するのがよく、かつ、情報部と背景部とにピン上昇に明確な差をもたせる必要性がある。それゆえ、ソフトウエア的には画面信号の色や明暗を明確に閾値化する機能が重要な役割をもつことになり、インタフェース機能として必須条件であることが分かった。 次に、触覚マウスとの連携における画面獲得実験に着手した。この実験はシステムの有効性を明らかにするために今後とも各種試みられる先の長いものである。現在までに判明したことは、マウス走査に伴うマウス用ピンの動きに対応する情報の獲得に習熟が必要であることであり、水平方向のマウス操作に対応する情報獲得は行いやすかった。この目的はマウス・ピンから画面探索を行い、触覚グラフィックから探索された対象領域の統合的把握を行うという基本操作にかかわるものであり、今後、適切な方式を走査様態の解明を通じてマニュアル化するために継続する必要がある。
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