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2001 年度 実績報告書

次世代資産運用モデルの開発と実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 12480105
研究機関中央大学

研究代表者

今野 浩  中央大学, 理工学部, 教授 (10015969)

研究分担者 渡邉 則生  中央大学, 理工学部, 教授 (10182940)
鎌倉 稔成  中央大学, 理工学部, 教授 (40150031)
宇野 毅明  国立情報学研究所, 助教授 (00302977)
後藤 順哉  筑波大学, 社会工学系, 講師 (40334031)
キーワードポートフォリオ / 最適化 / リスク / 取引コスト / 倒産判別 / SDD / データマイニング / 大規模投資
研究概要

過去2年にわたって実施してきた、凹型取引コストと最小取引単位制約の下でのポートフォリオ構築問題を、より複雑なD.C型取引コストでの下での最適化問題に拡張するとともにこれを小規模資産の運用に適用するための研究を行った。
また今年度はこれに加えて、平均・下方リスク・モデルを実務に適用するための研究を行った。平均・下方リスクの中には、マーコビッツの平均・下半分散(標準偏差)モデルや、10年前からわれわれのグループが推進してきた、平均・下半絶対偏差モデル、さらにはここ数年注目を集めている、ロッカフェラーニュリアーセフの、平均・CVaRモデルなどがあるが、われわれはこれらのモデルを1000資産、1000シナリオの下でのインデックストラッキング問題に適用して、その優劣を比較し、平均・CVaRモデルが全体的に最も有用であることを検証した。
また、この問題から導かれる大型で稠密な線形計画問題を解くために、2つの方法を考案した。1つはファクター・モデルを用いることによって、問題サイズを大幅に縮小する方法である。またもう1つは、緩和法を用いて大型問題を効率的に解く方法の2つである。これらの2つの方法を融合させることによって、1000資産、10万シナリオモデルといった大型問題が解けるようになるものと考えられる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 今野 浩, 白川 浩, A.Wijyanayake: "少額資産運用のためのポートフォリオ最適化モデル"ファイナンシャル・プランニング研究. 1. 8-14 (2001)

  • [文献書誌] 今野 浩: "下方リスクモデルによるポートフォリオ最適化"オペレーションズ・リサーチ. 46. 635-639 (2001)

  • [文献書誌] Konno, H., A.Wijayanake: "Portfolio Optimization under D.C. Transaction Costs and Minimal Transaction Unit Constraints"J.of Global Optimization. 20. 137-154 (2002)

  • [文献書誌] Konno, H., Wijayanake, A.: "Minimal Cost Index Tracking under Nonlinear Transaction Cost and Minimal Transaction Unit Constraints"International J.of Theoretical and Applied Finance. 6. 939-957 (2001)

  • [文献書誌] Kawadai, N., Konno H.: "Solving Large Scale Mean-Variance Models with Dense Nonfactorable Covariance Matices"J.of the OR Society of Japan. 44. 251-260 (2001)

  • [文献書誌] Konno, H., Wijanayake, A.: "Portfolio Optimization Problem under Concave Transaction Cost and Minimal Transaction Unit Constraints"Mathematical Programming. B-84. 233-250 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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