研究概要 |
遠隔操作を用いた介護支援システムの開発を目的としている.平成12年度は遠隔地に分散している医師,介護者が要介護者の状況をリアルタイムに非接触で把握できるように,長時間連続して要介護者を自動モニタリングできるシステムを開発した.このシステムは部屋内の要介護者の位置および姿勢を連続して認識する.本人の位置および姿勢を追跡し,時間帯毎にどの場所に,どのような姿勢で,何分間留まるかを調べることにより,1日の生活のリズムをモデル化する.そして,要介護者の位置および姿勢の変化を追跡し,先に求めた生活のリズムと比較することにより,行動から見た異常を発見できる. 異常が発見された場合には,音声による呼びかけを行い反応を見る.要介護者からの反応が無い場合には,介護施設等から遠隔操作ロボットを操作し,要介護者の呼吸および表情を調べることができる.呼吸の状況は,呼吸に伴う背中の動きを圧力センサーにより計測する.圧力センサーは遠隔操作されるロボットのアーム先端に取り付けられている.介護者または医師は,計測された波形信号をネットワークを介して見ることにより,呼吸の状況を知ることができる.
|