研究課題/領域番号 |
12480117
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
天岸 祥光 静岡大学, 理学部, 教授 (10042409)
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研究分担者 |
津島 晴 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (90171991)
田中 雅慶 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (90163576)
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キーワード | アルヴェン波 / 電子温度変調 / グローバルアルヴェン波 |
研究概要 |
アルヴェン波による電子流の駆動に関する基礎的実験として、今年度はアルヴェン波による電子温度の変調に着目した。実験は次の二通りの方法で行った。 1.ヘリカルアンテナによるアルヴェン波励起 ω/ω_<ci>=0.56の時、γ=3.5cmでアルヴェン共鳴を起こし、アルヴェン波のb_0成分はピークを持つ。その近傍でfloating potentialの変動成分δV_fは最大となり、一方、そこでのイオン飽和電流の割合δi_<is>/i_<is>が(eδV_f/κ_BT_e)に比例することが分かった。これよりアルヴェン波により電子温度の変調が起きたことが推定される。 2.MPDアークジェットによる励起 プラズマはMPDアークジェットにより生成しているが、これよりプラズマ中にm=0のグローバルアルヴェン波(GAW)とm=-1のMHD表面波(圧縮波)が自然励起されている。パワースペクトルの測定から、GAWにより、V_fとi_<is>が変調を受けていることが分かった。しかし、MHD表面波にはそのような変調は見られなかった。また、トリプルプローブによる電子温度の変動もGAWの時のみ観測された。これより、GAWは電流駆動に関わってくる波動の一つであると思われる。
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