研究課題/領域番号 |
12480117
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
プラズマ理工学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
天岸 祥光 静岡大学, 理学部, 教授 (10042409)
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研究分担者 |
津島 晴 横浜国立大学, 工学研究院, 助教授 (90171991)
田中 雅慶 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (90163576)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | アルヴェン波 / グローバルアルヴェン波 / キンク不安定 / フルート不安定 / MPDアークジェット |
研究概要 |
本研究のそもそもの動機は、トカマク連続運転に関する研究で行っている波動による電流駆動と、スペースでオーロラと関係して問題になっている沿磁力線電流の発生メカニズムは、本質のところで同じなのではないかとの発想からでている。 従って当研究室のこれまでの知見を総動員して(運動論的)アルヴェン波を基本とする電磁流体波をアンテナにより励起し、電流の発生を試みた。プラズマを発生させるために使っているMPDアークジェット電流により、電流不安定性が発生し、電流駆動の可能性を示唆していることが判明した。以上をまとめると、・ポロイダルモードm=0のグローバルアルヴェン固有モード(GAE) ・ポロイダルモードm=1のアルヴェン圧縮波(CAW)がMPD電流により発生し、これら実験結果を裏付けるシミュレーションも行った。中性粒子効果、密度の不均一性、衝突効果、境界条件を考慮した3次元モデルで、実験事実とほぼ一致する結果を得た。 ・m=0のGAEのみが電子温度の揺動に関係していた。 ・これはMPDアノード先端に集中する全電流(約5kA)によって励起されたm=0不安定性によるもので、電流の揺動によるものではない。 この実験結果は、電流駆動、オーロラ発生のメカニズム解明に重要であるだけでなく、宇宙ロケットのthrusterなどにMPDを用いていることから、MPDそのものの特性を知る上でも重要である。
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