研究課題/領域番号 |
12480118
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
前川 孝 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (20127137)
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研究分担者 |
曄道 恭 京都大学, 理学研究科, 教授 (50025384)
打田 正樹 京都大学, エネルギー科学研究科, 助手 (90322164)
田中 仁 京都大学, エネルギー科学研究科, 助教授 (90183863)
長山 好夫 京都大学, 核融合科学研究所・大型ヘリカル研究部, 助教授 (10126138)
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キーワード | トカマク / 熱流 / 崩壊 / LHCD / ECH / 軟X線CT / ECE |
研究概要 |
(1)安全係数がqL=3近傍のオーミック加熱プラズマに低域混成電流駆動(LHCD)を行うことにより、q=1面近傍に大きな振幅を持つm=1の磁気流体不安定モードを励起できた(トロイダル方向にはn=1モード)。このモードが励起される場合、q=1面近傍の磁気シアーの減少と、軟X線輻射分布のピーキングが同時に観測された。これは、このモードが低磁気シアーでの、圧力駆動型モードであることを示唆している。 (2)軟X線CT(Computerized Tomography)により軟X線発光強度分布を調べた結果は、このm=1モードに伴う変形は準インターチェンジ型であることが分かり、低磁気シアーにおける圧力駆動型磁気流体モードにたいする理論的予測と一致した。 (3)このモードは、q=1面近傍の電子サイクロトロン加熱(ECH)により抑制されるが、磁気軸近傍のECHでは逆に強められた。モードの抑制はq=1面近傍の軟X線輻射強度の上昇をともなっていて、q=1面近傍のプラズマ圧力勾配のECHによる緩和がモード抑制の主因と推察される。 (4)強磁場側からミリ波を異常波モードで入射し、高域混成共鳴層で電子バーンスタイン波にモード変換させ、電子バーンスタイン波によるECHを行った。このとき、トロイダル方向2カ所で同時に軟X線CTを行うとともに、さらに異なるトロイダル位置で電子サイクロトロン輻射(ECE)計測をおこない、ECHに伴う熱流を追跡し、加熱位置の推定を行った。
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