本年度は次年度に行う分析及び評価を行う予備調査と位置付け以下の研究を実施した。 (1)土壌分析装置の設置 土壌中のN(窒素)、P(リン)及びK(カリウム)等を分析するための装置を購入し、機器の使用法等に関する設定を行った。 (2)土壌の養分分析 上記装置を使用し、試験として土壌のサンプルを測定した。なお、分析対象養分についてはN(窒素)、P(リン)及びK(カリウム)を測定した。各測定においては、サンプルを酸またはアルカリ溶液にて溶解等の前処理工程を得て、液体状にした後、測定を行う。なお、測定する元素について測定方法が異なり、本研究で測定対象としてぃるN、P及びKについては、それぞれ吸光法、吸光法、炎光法にて測定できる。また、本研究で購入した測定器では、Ca(カルシウム)及びMg(マグネシウム)の測定も行うことができ、これらは原子吸光法で測定することができる。 最初にNについては、硝酸態窒素として吸光法にて測定波長を422.7nmとして測定した。また、Pについても同様に吸光法にて測定を行った。なお、このときの測定波長は703.2nmとした。最後にKについては、炎光法にて測定波長を766.5nmにて測定を行った。 (3)灰分の測定 灰分についても、土壌と同様な前処理を行い、測定を実施した。 (4)サンプル土壌の取得 パプアニューギニア国の森林総合研究所の協力を得て、現地における土壌をサンプリングし、その土壌を測定するための準備を行った。なお、サンプル地点はパプアニューギニア国マダン州にあるWasab Forestry Plantation(S4 52'425"E145 44'548")におけるユーカリプランテーションより採取した土壌を分析する。なお、土壌については0-30cmの範囲で既に取得済みであり、次年度において測定を行うこととする。
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