研究課題/領域番号 |
12480149
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松見 豊 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (30209605)
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研究分担者 |
今村 隆史 国立環境研究所, 地球環境研究グループ, 総合研究官
川崎 昌博 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70110723)
高橋 けんし 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (10303596)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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キーワード | オゾン / 光解離 / 量子収率 / O(1D)原子 / レーザー誘起蛍光法 / 大気モデル / スピン禁制 / ホットバンド励起 |
研究概要 |
対流圏・成層圏における太陽紫外線によるオゾンの光解離反応では、次の2つの過程がある。 O_3+hν O(^1D)+O_2(1a)、O_3+hν O(^3P)+O_2(1b) このうち、O(^1D)は水蒸気と反応して、大気中の活性種のひとつであるOHラジカルを生成するが、O(^3P)と水蒸気は反応しない。OHラジカルは、炭化水素や代替フロンなどの大気微量成分の寿命を決定する。従って、この(1a)/(1b)の光分解過程の分岐比は大気化学的に非常に重要である。本研究では光解離波長230-300nmにおけるO_3からのO(^1D)の生成量子収率を求めた。これまでこの波長域における計測は、266nmや248nmなどのごく少ない波長域でのみ行われてきた。本研究ではO_3を紫外レーザーパルスで光解離させ、生成するO(^3P)原子の相対信号強度を、308nmのそれを基準にして計測した。308nmにおけるO(^3P)の量子収率は0.21なので、この値を基準値として、各波長における量子収率を求めた。230-300nmにおけるO(^1D)の生成量子収率は、波長にほとんど依存せず、だいたい一定の値(≫0.91)であることを明らかにした。この結果を使って、成層圏で、O_3の紫外光分解反応で生成するO(^1D)原子の生成量を計算した。我々のデータを使って計算されたO(^1D)原子の生成量は、NASA/JPL(2000)の推奨値によるもの比べて、小さくなることを明らかにした。また、オゾンの光分解過程についての実験データの蓄積を受けて、本科研費研究代表者は国際的なワーキンググループを作り、実験データのレビューを行い、大気モデルに推奨できるデータを発表した。この作業は、国際的な大気環境研究組織であるIGACおよびSPARCのプロジェクトとして行われた。
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