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2002 年度 実績報告書

都市水域における環境微量有機物質の動態と循環・輸送モデル

研究課題

研究課題/領域番号 12480150
研究機関京都大学

研究代表者

杉山 雅人  京都大学, 総合人間学部, 助教授 (10179179)

研究分担者 酒井 敏  京都大学, 総合人間学部, 助教授 (30144299)
横田 喜一郎  滋賀県琵琶湖研究所, 主任研究員 (40250253)
堀 智孝  京都大学, 人間環境学研究科, 教授 (40108981)
キーワード溶存有機物 / 光酸化分解 / 紫外線 / マンガン酸化物 / 鉄酸化物
研究概要

研究計画に基づいて、溶存有機物の光分解について検討を行った。各種のアミノ酸、糖をモデル化合物に選び、紫外線照射による分解実験を試みた。
まず、定量法を確立するために、過マンガン酸カリウム溶液を酸化剤に用いる水中の化学的酸素要求量(Chemical oxygen Demand、COD)の測定法に着目した。この方法によれば、反応系内に存在する懸濁粒子に吸着した有機物も溶存有機物と同様に測定できると考えられるからである。しかし、懸濁粒子が多いときには、通常の目視による終点決定は困難であったことから、酸化還元電位を測定することにより終点決定を行わなくてはならなかった。また、測定時に酸を加えて酸性領域で滴定を行う方法では、溶液が酸性にすることでマンガン酸化物などの懸濁粒子によって有機物が速やかに酸化されてしまうことが分かった。このため、滴定は中性領域で行うことにした。
水溶液中で有機物とマンガン酸化物が共存する系に対し、紫外線照射をすることによって有機物がどのように酸化分解されるかを調べた。マンガン酸化物が存在しない系に比べ、共存する系では有機物の分解が若干速い結果が得られたが、再現性に乏しかった。紫外線照射には低圧の水銀ランプを使ったために分解速度の差があまり大きくなかったものと考えられる。このため、紫外線発生装置を高圧水銀ランプに代えて、現在分解実験を再度行っている段階である。この実験によって、マンガン酸化物の共存・非共存下で分解速度に差が見られたなら、マンガン促進する酸化物共存下でさらに分解を促進する第三の物質の探査を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 杉山雅人: "高速液体クロマトグラフィーによる環境中の有機物質の分析"ぶんせき. (印刷中). (2003)

  • [文献書誌] Harita, Yunosuke et al.: "Air-segmented continuous-flow analysis for molybdenum in various geochemical samples"Microchim. Acta. (印刷中). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2012-10-12  

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