研究概要 |
Jab1遺伝子座に変異を導入したES細胞をマウス受精卵に導入し、遺伝子改変マウスを作製し解析を行った。Jab1ノックアウトマウスは胎生致死で原腸形成期以前に死亡した。Jab1ノックアウトの胎生細胞は、CSNサブユニットの発現を欠き、標的候補因子であるcyclin E, tumor suppressor p53,Cdk inhibitor p27の発現が向上し、細胞増殖が抑えられ、アポトーシスが亢進していた。また、Jab1+/-マウスは外見上健康で繁殖可能であったが、体が小型化した。Jab1+/-細胞は、増殖が遅くなっており、G1期におけるp27の分解誘導に支障をきたし、G0からS期への進行が約3時間遅れた。Jab1+/-細胞では、p27の発現低下は認められるものの、cyclin E、p53の発現に変化はなく、CSN複合体は発現していたが、Jab1小複合体の発現が著しく低下していた。以上のことから、Jab1は、p27のみならず複数の細胞周期制御因子を介して細胞の増殖を制御することがマウス個体で確かめられた。
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