研究課題/領域番号 |
12480236
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
白尾 智明 群馬大学, 医学部, 教授 (20171043)
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研究分担者 |
田中 聡一 群馬大学, 医学部, 助手 (20272247)
関野 祐子 群馬大学, 医学部, 講師 (70138866)
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キーワード | ドレブリン / 細胞骨格 / シグナル伝達 / アクチン / SH3P7 / 培養 / 神経細胞 |
研究概要 |
本研究はドレブリンファミリー蛋白(ドレブリンE、ドレブリンA、SH3P7)を介したシグナル伝達機構を担う蛋白群を、ドレブリンに結合する蛋白あるいはドレブリンを修飾する蛋白として網羅的に同定し、次に、これらの蛋白群ネットワークによるアクチン細胞骨格再構築制御のメカニズムを解析し、スパイン内シグナル伝達の分子基盤を解明することを目的とする研究である。そこで、本年はまず、イーストツーハイブリッドシステムを用いて、ドレブリンファミリー蛋白(ドレブリンE、ドレブリンA、SH3P7)と結合する蛋白cDNAクローニングを行った。ドレブリンの機能が予測される部位をそれぞれ4カ所に分けて、それらをベイト(これと相互作用するタンパク質を探索する)にしてスクリーニングした結果、複数の陽性クローンが得られた。現在それらのタンパク質が実際にドレブリンとの結合能があるかどうかを検討している最中である。また、より確実なデータを得るために他の酵母の系を用いたスクリーニングも開始した。 ドレブリンAの発現を抑制するとスパインの形態形成に影響が表れて、スパインの長さが短くなることが最近の我々の研究で明らかになりつつある。そこで、この系を用いて、ドレブリンAの発現が抑制されたときの、他のスパイン内機能蛋白の集積の変化を解析することによりドレブリンを含んだ蛋白ネットワークを明らかにすることを試みた。PSD蛋白には変化が現れなかったことから、ドレブリンを介したシグナル伝達にはPSDは関与していない可能性がある。今後さらに検討を進めていく予定である。
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