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2000 年度 実績報告書

磁気微粒子を用いた安全な手術ガイドシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 12480262
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

田中 三郎  豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (10271602)

研究分担者 玉木 康博  大阪大学, 医学部, 助手 (10273690)
松澤 有希子  豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (10273335)
キーワード磁性微粒子 / SQUID / 磁気センサ / センチネルリンパ節 / がん / ラジオガイド / 乳がん
研究概要

乳ガンなどの悪性腫瘍の治療において、近年センチネルリンパ節生検という診断法が導入されている。センチネルリンパ節とはがん細胞が最初に流れ込み転移を起こすリンパ節の意味で、乳がん手術の際に数個のセンチネルリンパ節のみを切開、摘出し、これを詳細に検索した上で、転移がなければそれ以上のリンパ切除を省略する方法である。これにより、術後の疼痛、しびれ、リンパ浮腫から開放される。手術時に色素とRI(放射性元素)コロイドの両方を腫瘍近傍に注入し、肉眼で色素を確認するとともに、ガンマカウンタで放射線を計測してリンパ節を同定する方法が主流であるが、日本では管理区域外でのRI使用が規制され、RIを含んだ摘出物の扱いに関する法律が未整備であることや、外科医、看護婦、病理医などのスタッフにとって被爆が大きな問題となる。従って、非RI法によるリンパ節同定法の開発が望まれている。我々は生体内にRIコロイドの代わりに磁性微粒子を注入し、リンパ節に流れ込んだ微量の磁性微粒子を検出するためのHTS-SQUID磁気センサ診断システムの開発を行った。今年度は模擬装置を用いてマグネタイト(Fe_3O_4)をコアに持つ微粒子の最小検出量をしらべた。その結果、信号強度は濃度に比例、サンプル-センサ間距離が1mmのときで0.36[ng]のFe量が検出限界となることがわかった。また、40[mm]の場合は1.6[μg]が限界となることがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Tanaka,A.Hirata,Y.Saito,T.Mizoguchi,Y.Tamaki,I.Sakiza and M.Mohden: "Application of High Tc SQUID Magnetometer for sentinel Node Biopsy"IEEE Trans. Appl.Supercond.. (in press). (2001)

  • [文献書誌] 田中三郎: "SQUIDを用いた磁気ガイドシステムの医療への応用"応用物理. Vol.70 No.01. 55-56 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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